賢者の知恵
2015年04月09日(木) 週刊現代

1971年 マクドナルド 銀座・三越に初上陸を語ろう(上)
店員は厳選女子大生、ホコ天で食べた80円のハンバーガーはアメリカの味がした 

週刊現代
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photo Getty Images

ハンバーガーにかぶりつき、マックシェイクを飲み干す。アメリカってこんな感じなんだ—。若者たちは大挙して銀座を訪れ、まだ見ぬ異国に思いを馳せた。

こんなに美味いのか!

山迫 私が店長を務めた日本第1号店がオープンしたのは'71年7月20日でした。場所は東京の超一等地、銀座四丁目交差点にある「三越」銀座店の1階です。

田沢 前年から銀座通りで日曜と祝日の歩行者天国が始まり、銀座は注目の場所でした。ベルボトムやホットパンツをはいた若者たちが、少しでも早く流行を取り入れるために集まっていた。

山迫 実は、アメリカの本社側は車での来店を想定して神奈川県の茅ヶ崎を候補地として強く推していました。しかし、日本マクドナルド創業者の藤田田さんが「日本の文化は銀座から発信していくんだ」と頑なに譲らなかった。結果的に、それが成功につながりました。

泉 以前、戦前ごろの銀座の細かい商店地図を見ていたら、1号店が入った三越にはかつて、甘栗屋が入っていたようなんです。歴史的にもファストフードの定番地なんですね。老舗とはいえ、銀座店は日本橋本店ほど敷居は高くありませんでしたから。

山迫 藤田さんは三越の天皇と呼ばれた岡田茂さんと親しかったこともあり、出店できたのでしょう。

田沢 前年にはアジア初の万博として大阪万博が開催されました。僕も修学旅行で行きましたが、米国ゾーンにはケンタッキーフライドチキンが出店していた。

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