雑誌
外国人の空売りで「もうすぐ急落する株」
外資系レポートが「逆張りするなら、これだ」

特集「株価2万円」その正体2
上がる勢いそのままに、下がる時もまた一気に……

あの有名企業も

米バンクオブアメリカ・メリルリンチがこの3月に出したレポートが、市場関係者の間で話題になっている。

このレポートは、世界の200人以上の投資家が参加した調査をまとめたもの。調査結果をもとに、「短期志向の投資家であれば、ユーロ圏株で利益を確定」といったふうに、どのような投資をすべきかが書かれている。

「このレポートの中で、『逆張りトレード』を考えるならば、なにを『売り』にすべきかが書かれた箇所がある。そこにユーロ圏株、不動産などと並んで、『日本株』が入っていた」(あるファンドマネジャー)

未曽有の上げ相場を謳歌する日本株市場には、まだまだいけるという楽観が渦巻く。その最中、巨大外資系金融機関が日本株を名指しして「売り」候補に上げたのだから、話題になるのは当たり前だ。

日本株の「売り」—。聞きたくもないフレーズだが、実はマーケットでは意識され始めている。海外の投資家事情に詳しいマーケットアナリストの豊島逸夫氏が言う。

「日本株の売りが警戒されるのは、いま欧州株を主戦場にしているヘッジファンド勢がこれから日本株へ本格参戦してくるからです。彼らの買いで4月は株価がさらに上昇していくでしょうが、5月は危ない。5~6月にヘッジファンド勢は決算期を迎える。株価をつり上げておいて、このタイミングで利益確定のために一気に売ってくる可能性が高い」

そんな日本株の調整局面入りを先読みして、すでに売りモードへシフトしている海外投資家は少なくない。

実際、本誌が調べてみると名の知れた大企業が続々と空売りのターゲットにされていることがわかった。

たとえば、武田薬品工業、アステラス製薬、大成建設、カゴメ、コナミ……。

「期待感が先行して買われ過ぎている銘柄が空売りされているのが一目瞭然です。

武田、アステラスという製薬2社、大成建設は『アベノミクス銘柄』というテーマ性ばかりが注目され、すでに割高。カゴメ、コナミなど消費者になじみのある内需株は、NISA人気もあって個人投資家に過剰に買われている。ヘッジファンドは期待先行の株を売り浴びせてくるもの。『その時』には株価が急落する可能性があるので気をつけたほうがいい」(前出・豊島氏)

ヤマダ電機が空売りされているのも、「買われ過ぎ」が理由。

「訪日観光客需要の高まりというテーマ性で買われて年初来高値を更新したが、株価は高値圏に突入している。業績は芳しくないので、こうした銘柄は調整局面で売りのターゲットにされやすい。

JVCケンウッドも自動運転車関連銘柄として人気を集める一方で、空売り対象になっている。ファンド勢からすれば、長く低迷していた同社のV字回復シナリオはまだ見通せないということでしょう」(マーケットバンク代表の岡山憲史氏)

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