[ボクシング]
杉浦大介「“世紀の一戦”を制するのはどちらか」

~メイウェザー対パッキャオ展開、勝敗予想~

サイズ、ディフェンスでメイウェザー有利?

全世界待望の1戦はもう間近に迫っている。Photo By Chris Farina/Top Rank

 史上空前のメガファイトまであと1カ月――。5月2日にラスベガスで行なわれるフロイド・メイウェザー対マニー・パッキャオ戦へのカウントダウンが始まり、アメリカでもボクシングの枠を越えた報道合戦が続いている。

 PPVの購買数は史上最高を記録することが濃厚、両者のファイトマネーは揃って1億ドル突破が有力、そして定価1500~10000ドルのチケットはブローカー間で異常な高値が付けられ……すでに破天荒なエピソードが次々と生まれ、興行的な意味では間違いなく歴史に刻まれる一戦となるだろう。

 ここまでは浮世離れしたカネの話に話題が集中している感があるこの一戦。しかし、肝心の試合はどんな流れになり、そしてどちらが勝つのか。両者の戦力と近況を改めて考慮しつつ、ひと足早い予想を展開してみたい。

 全盛期はほぼ互角の戦力と目された両者だが、パッキャオが大苦戦を味わった宿敵ファン・マヌエル・マルケスとの3戦目(微妙な判定勝ち)、4戦目(痛烈なKO負け)以降はメイウェザー有利の予想が増えた感がある。

 マルケスとメイウェザーはタイプはやや違うものの、どちらも上質なカウンターパンチャー。加えて、無敗の5階級制覇王者は希代のディフェンスマスターでもある。そんな背景からか、ルー・ディベラ・プロモーターのように「メイウェザーが判定で圧勝するよ」と断言する者も業界内に少なくない。

メイウェザーがサイズで上回ることが響いてくる可能性も。Photo By Chris Farina/Top Rank

 付け加えれば、両者が並んだ写真を見れば、メイウェザーの方が明らかに一回り大きい。パッキャオは現在でも実はスーパーライト級がベストウェイトで、試合前には増量してウェルター級の体重をつくるという。

 サイズ、ディフェンスに優れたものが勝ち残るというのは、ボクシングに限らず、あらゆるスポーツの定説でもある。だとすれば、やはりメイウェザー有利と考えるのが妥当だろうか。