"最期のとき"まで人生を楽しむために…スイスの村から世界に拡がる異色カフェ

2015年04月12日(日)
〔PHOTO〕gettyimages

近年、「死」について語り合う〝デス・カフェ〟が世界各国で注目を集めている。

このブームは、およそ10年前にスイスのヴィソワ村在住の社会学者、バーナード・クレッタズ(78)が妻の死を契機に、「死」についてカジュアルに話す会を開いたことが発端だった。2004年に、彼がスイスのヌーシャテルという街のレストランで初めてデス・カフェを開催したところ話題を集め、スイス各地で行われるようになったのだ。

さらに、10年にクレッタズがパリで開いたデス・カフェが英メディアに取り上げられると、それに触発された英国の社会起業家ジョン・アンダーウッドが自宅でデス・カフェを開催。ウェブサイト「deathcafe.com」を開設し、クレッタズの功績とカフェの運営方法を投稿したところ、このコンセプトは英国でも大ヒットした。いまやデス・カフェは世界29ヵ国で、のべ約1‌6‌6‌6回開催されている。

プロスペクト(UK)より

この集会には誰でも参加することができる。レストランやカフェに集まった参加者たちは理想の死にかたや、過去の臨死体験から葬式まで「死」に関連するトピックについて、お茶を飲んだり、ワイン片手にナッツをつまんだりしながら語り合う。

デス・カフェに参加して以来、自身もロンドンでデス・カフェを毎月運営するようになったという女性はこう話す。

「最初は『死』について話す集まりなんて、憂鬱だと思っていましたが、実際は違いました。私たちは『死』をタブーではなく、いつか訪れるものとして受け入れ、宗教や国籍に関係なく話し合うことで、人生をもっと自由に生きたいと考えているのです」

COURRiER Japon
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