ドイツ
シュトゥットガルトは春爛漫! 歩行者天国の路上音楽家とドイツの日食フィーバーについて
シュトゥットガルトの歩行者天国でクラシックギターを奏でる路上演奏家(筆者撮影)

シュトゥットガルトは春爛漫。ここは、市民の平均収入がドイツで一番多いという誉れ高い町だ。当然、購買力があるわけで、目抜き通りはいつも賑わっている。中央駅界隈は、大々的な都市開発が進行中だし、新しいショッピングモールや図書館など斬新なデザインの建物がどんどん増えていく。ドイツの他の大都市と比べるなら、人々は真面目だし、清潔で安全。かなりよい点数が付くのではないか。

ただし、シュトゥットガルトの民が、ドイツの他の地域の人たちから好かれているかというと、その反対で、評判はあまりよくない。融通の利かないところ、吝嗇と言われそうなほどの倹約ぶり、保守的な思考といったものが、半分ステレオタイプのようにシュトゥットガルトの人の特徴とされ、敬遠されている。ガリ勉で優秀だが、あか抜けない生徒が嫌われるのと、少し似ているかもしれない。ちなみに、同市の人口は59万人で、ドイツで6番目の大都市。私は、ここの人たちはやはり少し田舎っぽいとは思うが、嫌いではない。

路上音楽家の質の向上と金融危機の関係

19日、あまりに暖かく、お天気が良いので、町に出てみた。Tシャツ1枚で歩いている気の早い若者もいる。多くのレストランやカフェが、早々と店の前にテーブルを出しているので、歩行者天国では、あっちにもこっちにも気持ちよさそうに太陽を浴びながらお茶やビールを飲んでいる人がたくさん。

そこを通り過ぎながら、「ところで、皆さん、お仕事は?」と思う。なぜかシュトゥットガルトでは、お天気が良くなった途端、別に旅行者でもなさそうな人々が電光石火のごとく街角に現れ、戸外のカフェで寛ぐという現象が起こる。木曜日の日中なのに、ビジネスマンっぽい人も多いのが摩訶不思議だ。

ここのところシュトゥットガルトの歩行者天国を歩いていて感じるのは、路上で演奏している音楽家の質が、抜群に向上したこと。この日のハイライトは、町の中心の陽だまりの中で、一人静かに座ってクラシックギターを奏でている中年の男性だった。思わず足を止めた人々が、ギタリストを囲むように半円形を描いていた。