さあ、黒田の広島カープを見に行こう! 今年のプロ野球はこれで決まりだ
ヤンキース時代の黒田〔PHOTO〕gettyimages

7年間のメジャーでの戦いを経て、黒田はさらに「凄み」を増して帰ってきた。四十にして惑わず。カープの優勝のために全てを尽くすと決めた男は、間違いなく、日本のプロ野球を盛り上げてくれる。

見たことのない変化球

メジャーの舞台でエースとして活躍した男のピッチングは、これほどレベルが違うのか—。

8日に行われたヤクルトとのオープン戦。カープ復帰後、初の実戦登板となったこの一戦での黒田博樹の投球に、誰もがそう驚愕した。

4回3分の1をパーフェクトピッチング。打者13人をわずか39球で仕留め、マツダスタジアムに詰めかけたファンは、沸きに沸いた。

現地で視察していた、元カープの小早川毅彦氏が言う。

「黒田らしいな、と思いましたね。ツーシーム、フォーク、カーブ、スプリット、スライダー。持っている球をすべて使っていましたから。オープン戦では、ライバルチームに自分の球筋を見せたくない、という投手も多い。しかし黒田は、そんなことはしない。相手がどこであろうと、自分がベストだと思うことをやる。黒田は、そういう男なんです。

日本のボールでは、メジャーほど変化球を動かしづらいんじゃないかとも言われていましたが、そんなことも全然なかった。見事に変化をつけていました」

40歳という年齢だけに、力は衰えているのではないか。7年間メジャーで投げていただけに、日本のプロ野球に適応するのに時間がかかるのではないか……。そんなファンの心配は、まったくの杞憂に過ぎなかった。