【舛添都知事日記】チュニジアでのテロ発生、地下鉄サリン事件から20年・・・国と協力して危機管理体制の構築に取り組みたい!
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民主国家に移行して改革へと歩み始めたチュニジアだったが・・・

チュニジアで、無差別テロにより、日本人を含む外国人観光客など多数の犠牲者が出た。断じて許すことのできない蛮行である。事件の背景については、チュニジア当局が調査中であるが、「イスラム国」とのかかわりも指摘されている。世界中が、テロの脅威にさらされているのが、現状である。

チュニジアは地中海に面した風光明媚で、温暖な気候に恵まれた国である。フランス文化の影響もあって、ワインや料理も美味しいし、人々も優しいすばらしい国である。かつてチュニジアを訪ね、エリート養成校であるENA(国立行政学院)で教鞭を執ったことがあるが、女性の社会的進出も進み、ベールをつけずに法服でチュニスの街を闊歩する女性の姿を見て、頼もしく思ったものである。

しかし、チュニジアの国営テレビに出演したときには、規制の厳しさに閉口し、ときの独裁政権が情報管理に細心の注意を払っていることを認識させられた。その独裁政権も、「チュニジアの春」と呼ばれる民主革命で倒され、民主国家に移行して改革への歩みを始めたと思われていたところに、この事件である。カルタゴ遺跡など多くの観光資源があり、世界中から観光客が来ており、それが大きな収入源となっていただけに、チュニジアとして大打撃であろう。

安全保障政策を立案するとき、国家間の紛争のみならず、国際テロへの対応もしっかりと準備しておく必要がある。とくに、2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会を前にして、東京は警察、消防、自衛隊など関係機関と緊密に連携して、万全な対策を講じる必要がある。

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