政治政策 シンガポール
シンガポール建国の父リー・クワンユーの、人類史上最大ともいえる偉業

人類史上最高のリーダー

シンガポールの初代首相リー・クワンユーさんの容体が悪化し、集中治療室に一族が集まっているという。最期の時が近いともいわれている。なんとかもう一度復活してほしい。

グリーンやブルーの派手なジャケットを着た私との再会をいつも喜んでくれたリー・クワンユーさん。「移民を受け入れないと日本は衰退するばかりだ」、「賢い日本人は問題がわかっているのになぜ誰も行動を起こさないのか?」と何度も辛辣だが温かいご意見をいただいた。常に未来を予測し、そこから逆算してシンガポールの政策をつくり続けてきた本物のビジョナリーであり、現存する為政者のなかでも心から尊敬できる人物だ。世界はまだ彼を失ってはいけないと思う。今はただただ祈るしかない。

人類史における最大の偉業の一つは間違いなくシンガポールの建国だと思う。優秀な人間を集めて組織をつくったアップルやグーグルの起業も偉業の一つだが、そこにいる人たちで国家をつくり、ありえないほどの結果を出したことは称賛に値する。民主主義原理主義者のような欧米メディアがしつこくシンガポールの統治システムを批判するが、政治とは「結果」である。ここで言う結果とは、国民の生命・財産・誇り・幸せを守り育てることである。その点においてリー・クワンユーさん以外で、清廉な形で、これだけの実績を残した人がどれだけいただろうか?

インドや中国をはじめとする植民地を略奪して豊かになった欧州列強とは違う。「資源も何もない小国」という枕詞を日本の政治家は使いたがるが、それはシンガポールに対して失礼である。本当に何もなく、近代国家が発展しないといわれた赤道直下にあり、しかも中国系、インド系、マレー系という多様な人種を抱えながら、今やアジアナンバーワンの豊かさと安全な社会と清廉な政府を誇る。比較的従順で働き者な国民によって豊かになった日本とは次元が違う。

娘や孫が政治経済に関心を持つ年頃になったら、私がリー・クワンユーさんと少しばかり交流させてもらってきたことを自慢したい。そして、人類史上最高のリーダーであるリーさんの器の大きさを伝えたい。娘や孫には、リーさんにあこがれを抱くようになってほしい。

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