【有料会員限定記事】投資家、ウォーレン・バフェットを成功に導いた2つの手法/ジョー・ノセラ
ウォーレン・バフェット氏---〔PHOTO〕gettyimages

驚異的に上昇したバークシャー・ハサウェイ社の株価

50年前、ウォーレン・バフェットという名の若い投資家は、落ち目の繊維会社、バークシャー・ハサウェイの支配権を手にした。2月最後の週末に発表された毎年恒例の投資家向けの手紙のなかで、バフェットは次のように語っている。「自分が、ほとんど何の知識もない、とんでもないビジネスに投資してしまったことに気づきました。目的は達成したけれど、その先はどうしたらよいのか分からない状態に陥ったのです」。

バフェットは当時の自分のアプローチを、「吸い殻」投資だと説明する。問題を抱えた会社の株を買うことは、「最後のひと吸いができる、捨てられたタバコの吸い殻を拾うようなものだ」と書いている。そして、「短くなったタバコは汚らしくて湿っているかもしれないが、最後のひと吸いはタダだ。最初の数年間の利益のほとんどは、こうした格安値で取引されているパッとしない会社への投資から得たものだった」と続けた。

しかし、そのアプローチには限界があった。投資ゲームで成功する別の方法を教えたのが、長きにわたりバフェットの片腕となったロサンゼルスの弁護士であるチャーリー・マンガーであった。「まあまあの会社を素晴らしい値段で買うというやり方は忘れた方がいい。代わりに、素晴らしい会社をまあまあの値段で買うんだよ」とマンガーは彼に知恵をさずけた。以降、これがバフェットのやり方となってきた。

彼は、2つの方法でこれを実践した。第1の方法は彼を有名にした手法だ。つまり、当世の優良米国企業の株を何社か買い、数年どころか、何十年も持ち続けるという手法だ。第2の手法は、バークシャー・ハサウェイを本当の意味での複合企業に変えたことである。これは株式を保有するだけでなく、企業全体を所有するものだ。バークシャーのフロント・オフィスの従業員はわずか25名だが、傘下の企業の従業員は全部で約34万500人にものぼる。

バフェットとマンガーのアプローチは、はたしてどのくらいの成功を収めたのだろうか?――バークシャーの株価は、バフェットが買収してから182万6163パーセント上昇した。これは驚異的数字だ。

バフェットの成功を目の当たりにし、多くの人が彼の投資のアプローチを真似ようとしたはずだと思うだろう。しかし、バフェットはそのやり方を説明してこなかったわけではない。実際、毎年恒例の手紙に、彼のレッスンがある。私たちは、彼の手法を理解し練習すればよい。

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