宮嶋茂樹 第3回
「12日間の張り込みの末、暗室から出てきた写真はまごうことなき麻原彰晃の決定的な瞬間でした」

撮影:立木義浩

第2回はこちらをご覧ください。

立木 宮嶋、それからどないなったんや!

シマジ タッチャンも興奮のあまり、関西弁になってしまったね。

宮嶋 ヒノさん、すみませんが、ネスプレッソをもう一杯いただけませんか。

ヒノ もちろんです。どうぞ、どうぞ。

宮嶋 じゃあ、じっくりお話しましょうか。翌日、4月12日もいつものように早朝から張り込みを開始したんですが、まったくマル被(被写体の略)の動きはありませんでした。10時過ぎてからはほぼ諦めかけていて、「今日はアカンな」とわたしは休憩に入り、大倉がファインダーを覗いていました。すると、10時40分、助っ人から無線が飛び込んできたんです。

「様子がおかしい! 注意されたし!」

いままで何度もあった無線のやりとりのひとつに過ぎないんじゃないかと思った、そのときでした。ファインダーを覗いていた大倉が「うん? やっぱりおかしい!」と言うじゃないですか。一気に緊張が高まりました。

ストップ・ウォッチで計測しだしたわたしは大倉に小声で叫びました。「10分経過! ただいま10時50分! 15分経過!」

疲れてきたのか、カメラとレンズを支えている大倉の手がブルブル震えていました。わたしは素早く一脚を支え直し、ストップ・ウォッチを確認して小声で叫びました。「20分経過!」

立木 20分経過! それから、どないしたんや!?