雑誌
「株価2万円超え」のこれから 諦めるのはまだ早い この株高に乗れなかったあなたがいまできること

「出遅れ株」を狙う

「どの銘柄を買おうかと逡巡するうちに、あっという間に株が騰がってしまった。今から市場に参入してもババをつかまされるだけじゃないか……」

現在の株式相場の活況を見て、このように複雑な心境になる人も多いはずだ。ブームには乗りたい、でも高値をつかんで損したくない—人として当然の心理だ。だが実は、踏ん切りがつかなくて買い逃してきた人でもその気になれば儲けられるチャンスは、まだまだ転がっている。

「ブームに乗り遅れたと感じている人でも、日経平均に連動したインデックス・ファンドなら手を出しやすいのではないでしょうか」

こう語るのは、エコノミストの中原圭介氏だ。インデックス・ファンドとは、日経平均のような指標(インデックス)に連動した投資信託で、普通の株式を売買するように取引できる商品。個別銘柄を選ぶには、しっかりと企業研究をする必要があるが、素人がいくら企業業績を研究したところで、プロの投資家の情報量には勝てるわけがない。それならいっそ日経平均そのものに賭けてしまえばいいというわけだ。

「米国の利上げで円安が一段と進めば、外需産業を中心に企業業績も上がり、日経平均が2万円を超えてくる可能性が高い。大きな欲をかかなければ、1割程度のリターンを得られます」(中原氏)

現在は、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)や日銀が数兆円規模で日本株を買っている相場。それにつられて、「日本株を持たないリスク」を意識した海外の機関投資家たちも積極的に日本株を買い始めた。

「この活況はいわば官製相場です。GPIFは'14年の秋から2年くらいかけて日本株を買うといっていました。つまり'16年途中までは日経平均が大きく下がるリスクは低い。最近の様子を見ていると日本株を買い増すペースを速めているようですが、少なくとも今年いっぱいは大丈夫でしょう」(中原氏)

インデックス投資ではつまらない、どうせなら個別株を物色して儲けたいという向きには、どのような業種・銘柄がおすすめだろうか。投資情報サービスのフィスコ、情報配信部長・村瀬智一氏は語る。

「出遅れ株としては銀行株が面白いかもしれません。再編が進むと見られている地銀株などは上昇余地が大きいでしょうね。ただし、今年9月に上場する予定の日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険などの大型株を買う資金を作るため、4月以降は機関投資家が銀行株を換金売りする可能性も高く、要注意です」

「出遅れ」という意味では、原油安のあおりを食ったエネルギー関連株も要注目だ。

「昨年来の原油価格の下落で売り込まれた銘柄は、これから値を戻してくる可能性が高いですね。エネルギー関連銘柄として売られたものの、業績はそれほど悪化しているわけではない、いわゆる『勘違い売り』の銘柄がおススメです」(村瀬氏)

機関投資家は、原油安というトレンドがあれば、ほぼ機械的にエネルギー関連銘柄をポートフォリオから外していく。しかし、なかには原油価格の下落が直接的に業績に響かないエネルギー関連株も多いのだ。具体的には国際石油開発帝石、日本海洋掘削、石油資源開発といった採掘の現場に関わる企業は、それほど業績が下振れしない可能性が高い。村瀬氏が続ける。

「最近の個人投資家たちは、以前のように証券会社の営業マンに銘柄を勧められて買うのではなく、自分でネット上の情報を集めて銘柄を選ぶ傾向があります。そのせいで、わかりやすくて話題性の高いテーマに関する株が高騰しやすい。例えば、自動運転、人工知能、水素社会といったようなテーマです。6月には政府が新しい成長戦略を発表するはずで、それに合わせてこのような新技術に関する銘柄は盛り上がるでしょう」

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら