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ついに来た! 「株価2万円超え」のこれから ここの読みを間違えるとひどい目に遭う どこまで上がるか、いつ下がるか
〔PHOTO〕gettyimages

熱狂する株式市場に死角はないか。いまどう動くのが正しいのか。国内外のプロに総力取材した日本株「全角度研究」。大変動時代をうまく走り抜けるためのヒントが見えてきた。

2万円はただの通過点に過ぎない

「完全に潮目が変わった。日本株はこれから大相場に突入する」

在米ヘッジファンドマネージャーの一人は、日本株に懐疑的だったが、ここへきて「日本買い」に資金を投じるほうへと大きく舵を切った。その理由を続けてこう語る。

「私が大相場の予感を感じたのは、黒田東彦総裁率いる日本銀行の動きを見てのことです。あまり知られていませんが、日銀は今年1月にほぼ3日に1日という猛烈な勢いで日本株を買っていたのに、2月10日以降は約3週間もパッタリと動きを止めています。これまでの常識なら株価は下がるはずでしたが、実際の値動きはまったく逆。このあたりから日本株はグングンと上昇気流に乗って行ったのです。

これがなにを意味するのか。答えは明らかでしょう。海外投資家が『日銀買い』だけを期待して日本株を買っていた相場から、次のステージに入ったのです。私の周りでは、日本株を持たざるリスクが急速に広がっている。2万円突破?それは通過点に過ぎない」

証券マンたちは、「外国人投資家から問い合わせが殺到している」と口を揃える。日本株セミナーを開催すれば、海外投資家たちが大挙して訪れる。'13年に15兆円という巨額を日本市場に投じて未曽有の株高を演出した海外投資家たち。彼らがいま再び日本株マーケットに舞い戻り、「乗り遅れるな」とばかりに日本株を買いに買いまくっている。

みずほ証券チーフ株式ストラテジストの菊地正俊氏が言う。

「海外投資家は年始以来、日本株を売り越し基調でしたが、2月第2週に現物・先物合計で約7500億円、第3週には同1兆1000億円と大きな買い越しに転じました。円安が進んでいないのに株高になっているのは、日本企業のコーポレートガバナンス(企業統治)改革などへの期待感が高まっているからです。あまりにも急に買われ過ぎだと不安視する向きもありますが、東証33業種を見ても、電力・ガス、機械などはむしろ売られ過ぎで、買われ過ぎている業種は一つもありません」

いま日本株市場で巻き起こっているのは、株価が乱高下を繰り返す不安定相場から、強い推進力をもって上へ上へと昇って行く本格相場への大転換にほかならない。そんな潮目の変化は、左上のグラフからも見て取れる。

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