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『ロジックの世界』
論理学の哲人たちがあなたの思考を変える
ダン・クライアン=文 シャロン・シュアティル=文 ヒル・メイブリン=絵 田中一之=訳

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ロジックの世界へようこそ!

 論理学というと、抽象的で難しいものというイメージをもっていませんか? 本書で紹介する現代論理学、「ロジック」は幅広く使われているものです。時に、哲学や言語学、数学や電子工学などの様々な学問の基礎となり、時に日常のちょっとした会話や思考に役立つ知的ツールとなります。

 本書では、そんな多彩なロジックの世界を偉大な哲人とともにめぐります。


訳者まえがき

 論理学というと、なんだか古めかしい学問に思われがちですが、本書がご案内するロジックは、自然科学、言語学、数学、電子工学、社会学など様々な学問分野と裾野を接する活気ある研究領域であり、また同時に日常の会話や思考にも役立つような知的ツールの宝箱でもあります。

 現代ではコンピュータなしには科学も社会も考えられませんが、そのコンピュータを動かしている原理がまさにロジックです。これまで数学が物理学を中心とする近代科学の発展を支えてきたように、ロジックは情報革命の基盤を担い、いまやあらゆる科学技術に応用されているのです。

 論理学の祖と謳われるアリストテレスですが、彼が創始したのは科学的議論のツールとしての「オルガノン(機関)」でした。そしてロジックは、科学の進歩や西洋文化の発達と一緒に進化してきました。本書ではイラストとマンガ、そして簡潔な会話によって、ロジックの歴史的発展の要所と幅広い応用の秘訣を視覚化し、西洋文化に疎い人でも親近感が持てるようビビッドな演出が全編に施されています。その犠牲として、学問的な厳密性が若干失われることはやむをえません。

 本書で大切なのはロジックをツールとして楽しむことです。例えば、多くの人は天動説が間違いで地動説が正しいという知識をもっているはずですが、それを論理的に説明できる人はどれ位いるでしょうか? 肝心なのは正解を知っているかどうかではなく、論理的に考え説明する力があるかということです。

 原書にはもくじもまえがきもさくいんもありませんが、この日本語版ではその辺を多少補いました。では前口上はこれくらいにして、早速ロジックの世界にご案内しましょう。

訳者 田中一之(たなか・かずゆき) 
1955年、東京に生まれる。カリフォルニア大学バークレー校博士課程修了。Ph.D. 現在、東北大学大学院理学研究科教授。専門は数学基礎論。著書に『数学基礎論講義』(共著、日本評論社)『ゲーデルに挑む』『チューリングと超パズル』(ともに東京大学出版会)などがある。
『 ロジックの世界 』
論理学の哲人たちがあなたの思考を変える

ダン・クライアン=文
シャロン・シュアティル=文
ヒル・メイブリン=絵
田中一之=訳

発行年月日: 2015/03/20
ページ数: 192
シリーズ通巻番号: B1906

定価:本体  800円(税別)
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(前書きおよび著者情報は初版刊行時点のものです)