宮嶋茂樹 第2回
「シブい写真が1枚でも撮れたら、長く語り継がれる伝説になるじゃないですか。自分は伝説を作りたかったんです」

撮影:立木義浩

第1回はこちらをご覧ください。

シマジ 宮嶋さんにとっての輝ける人生の真夏日は、なんといってもあの麻原彰晃の世紀のスクープをやってのけた日だろうね。

立木 報道カメラマンがあまたいるなかで、連中を出し抜くってのは並大抵のことじゃないからね。ホントに、よく出来たよね。

宮嶋 ありがとうございます。たしかに麻原彰晃のスクープ写真はぼくも胸を張って誇れる1枚ですね。

ヒノ 宮嶋さんは生まれつき強運の人だと思いますが、それでもあの1枚を撮れたのは運ばかりではないはずです。

シマジ 考えに考えたうえでのシャッターチャンスだったんじゃないの?

立木 あのとき三脚は使ったのか?

宮嶋 とても狭い場所で一脚しか使えませんでした。

立木 なるほどね。

宮嶋 攻めるのは日本のすべての報道カメラマンで、守るのは「麻原の人権」とやらを盾にする法務省でした。だけど税金を使って麻原を守るなんておかしな話ですよ。あれだけの大量殺人をやらかした男なんですから、本来なら顔写真などいくら撮ってもかまわないはずなんです。

ところが桜田門も法務省も絶対に麻原を撮らせてはならないと意地を張った。「それじゃやってやろうじゃないか」と、むしろ燃える不肖・宮嶋らがいたというわけです。

ヒノ 当局のガードはかえって"写真界のゴルゴ13"のハートに火をつけてしまったんですね。