【沿線革命027】 グリーン車2両では不十分、速くて混まない中央快速線にするために「千鳥停車」導入を!

阿部等(交通コンサルタント)
戦前から他路線より沿線の開発の進捗が早く、高級住宅街も多い中央快速線(2013年4月撮影)

「混む」「遅い」中央快速線に「千鳥停車」を導入すれば、ラッシュ時も「混まない」「速い」。

朝夕の「混む」「座れない」「遅い」に対しグリーン車導入では不十分

中央快速線は、戦前から他路線より沿線の開発の進捗が早く、「住みたい街ランキング」1位常連の吉祥寺を始め、荻窪、国立など高級住宅街も多いが、一方で朝夕は「混む」「座れない」「遅い」。

朝ピーク1時間の輸送人員は86,310人(片方向)もあり、路線別で日本一である。輸送力増強がそれに追い付かず、激しく「混む」。

国鉄時代に通勤五方面(東海道・中央・東北・常磐・総武)作戦と言われた路線の中で唯一、グリーン車が連結されていない。割増料金で着席できる特急と通勤ライナー列車があるものの、最ピークは運行せず、停車駅は限られ、運行間隔は長い。多くの人は余計に払ってよいと思ってすら「座れない」。

複々線区間が三鷹までありながら、平日の快速は中野以西で各駅停車となる。朝ラッシュ上りの通勤特快と、夕ラッシュ下りの通勤ライナー列車と通勤快速は先行列車を次々と追い越すが、さらに先行の列車につかえてノロノロ運転となり「遅い」。追い越される快速は待ち時間も加わり、さらに「遅い」。日々の遅れも常態化している。

JR東日本が導入を発表した増結されるグリーン車の定員は2両で180人である。おおむねその人数が一般車10両から減るとして、1両当たり18人、4扉の1扉当たり4.5人である。今のすし詰めの満員電車から1扉当たり4.5人が減っても、「混む」からは脱却できない。

グリーン料金は、1駅の利用でも770円、1ヵ月通勤定期はある程度以上の距離では4万円以上となり、リーズナブルな値段では「座れない」。また、導入済みの路線の実績からすると、都心近くではグリーン券を持っていながら「座れない」人が続出しよう。

基本的な運行方法は変わらないので、「遅い」ことは変わらない。

以上のように、朝夕の「混む」「座れない」「遅い」に対してグリーン車導入では不十分である。それに対し、中央快速線を「混まない」「座れる」「速い」とできるグリーン車導入でない新たな方策がある。2回に分け、今回は「混まない」「速い」とできる方策を提案する。