”原発40年規制”は原発殺処分ルールではない! ~世界標準に合わせた「原子力平和利用ルール」に昇華させよ
石川和男
〔PHOTO〕gettyimages

"原発40年規制"には科学的技術的根拠はない

日本では、原発を稼働させられる期間は、運転開始から40年に制限することが原則となっている。ただし、国の原子力規制委員会(とその事務局である原子力規制庁)の認可を受けた場合には、1回限り最大20年の延長が認められることになっている。

この"原発40年規制"は、2011年3月の東日本大震災による東京電力福島第一原発事故の後、当時の民主党政権が突如打ち出したもの。この40年という数値は、科学的技術的な根拠ではなく、政治的に何となくこんな程度だろうという空気の中で決められた。これは非常識である以上に、危険極まりないルールだ。詳細は2月25日付け拙稿を参照されたい。

2012年9月の規制委・規制庁の発足後、この40年の妥当性などについて速やかに専門的見地からの検討が求められていた。しかし、そのような検討がなされた形跡は皆無だ。むしろ、40の運転期限が迫る原発に対して、法や国会の要請を超えたある種の"仕掛け"を規制委・規制庁が講じているのではないだろうか。私には、そんなふうに思えてならない。

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