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アップルウオッチが苦戦する理由とは?
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アップルが来週9日(日本時間の10日)にアップルウオッチの詳細を発表すると見られている。これについて米国の主要2紙は比較的、辛口の事前予想を掲載している。

●"アップルウオッチとは? あいまいな位置づけが課題に" THE WALL STREET JOURNAL, 2015年2月17日

●"Apple's New Job: Selling a Smartwatch to an Uninterested Public" The New York Times, FEB. 27, 2015

健康関連の機能が外される見込み

まずウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の方は、「今回発売される(つまり初代の)アップルウオッチからは、当初主な用途と見られていた健康関連の諸機能(たとえば血圧やストレスの測定機能など)がごっそり抜け落ちる」と予想し、「そうなると一体、何に使われるのか位置付けが曖昧になってくる」と見ている。

一方、ニューヨーク・タイムズ(NYT)の方は、これまでに米モトローラや韓国サムスンなど同業他社が発売したスマート・ウォッチの販売が振るわないこと、またグーグルが今年1月、一般消費者向けのグーグルグラスから撤退したことなどを受けて、「こうしたウエアラブル・デバイスは、そもそも消費者がそれほど欲しがっているものではない。そこに敢えてアップルウオッチを売ろうとするアップルは相当苦戦するだろう」との見方を示している。

また、WSJと同じくNYTも「アップルウオッチから健康関連の諸機能が外される」とする関係者の見方を紹介している。このように両紙の予想が一致したことから見て、残念ながら実際にそうなる公算が高い。WSJによれば、アップルがこうした機能を諦めざるを得なかったのは、ウエアラブル・デバイスならではの理由によるという。

たとえばアップルウオッチのリスト・バンドをユーザーがどれだけ強く手首に締めるか、アップルのようなメーカー側には事前に予想できない。が、この締め方の強さによって血圧やストレスの測定値は異なってくるので、これらを正確に測定することは不可能になる。いずれ何か上手いやり方が見つかるかもしれないが、少なくとも今回発売される初代アップルウオッチからは、こうした機能を外さざるを得なかったというわけだ(ただし健康関連でも「脈拍」や「歩数計」のように簡単に測定できるものは、それらの測定機能が当然実装されると見られる)。