宮嶋茂樹 第1回
「巨匠に撮られるのはどうも落ち着きません。変な汗が出てきました」

島地 勝彦 プロフィール

宮嶋 この間シマジさんたちに食べてもらったエゾシカは一発の銃弾で2頭を同時に仕留めたうちの1頭です。

シマジ 西麻布のコントワール・ミサゴにその肉を送ってもらって食べたんですが、とくにタンが美味かった。驚きました。

ヒノ ぼくもあの時はじめて食べましたが、シカのタンがあんなに美味いとは、ビックリしました。

宮嶋 とくに付け根のあたりが美味いんです。だいたいは猟師が食べてしまうんで、あまり市場に出回りません。

シマジ そうか、あれは宮嶋さんの獲物だったからわれわれが食べられたんだね。ありがとうございます。じつはわたしもシカのタンは生まれてはじめて食べました。

立木 そんなに美味いのか。今度おれにも食わせてくれ。

宮嶋 お安いご用です。今度仕留めたらお電話いたします。

立木 で、どう料理して食ったんだ?

ヒノ シンプルに塩コショウで焼いただけでしたね。

宮嶋 思ったより柔らかかったでしょう?

シマジ 鉄砲で仕留めたあとの解体も自分でやるんですか?

宮嶋 もちろんやりますよ。ジビエの肉は、もちろん個体差もありますが、撃った後にすばやく的確に処理することがいちばん大切なんです。

ヒノ 自分で料理もされるんですか?

宮嶋 自分でやるのは、せいぜいローストくらいですかね。刺身も凄く美味いんですけど、じつは1度あたってしまいまして・・・。六本木の店に肉を持ち込んで、知人を招待して、まずは刺身から食べてもらったんですが、全員あたっちゃって大変でした。夜中に次々と「どうしてくれるんだ!」って電話がかかってきましたよ。さすがにそれ以来刺身は食べていません。

シマジ なにが原因であたったんですかね。

宮嶋 いろいろあるんですが、まあ、雑菌でしょう。寄生虫だったらもっと大変なことになっていたはずです。エキノコックスでしたっけ。キタキツネに沢山ついているらしいです。