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いま中国が歩んでいる道は、かつて日本が歩んだ道である! 「爆買い」報道と中国人の反応から感じたこと
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春節休暇中に世界各地を"席巻"した中国人観光客

「爆買」(バオマイ)---中国国内で、この春節休暇中にすっかり定着した新たな流行語が生まれた。日本語の「爆買い」を直訳した言葉である。

50万人以上の中国人観光客が訪れた日本では連日、中国人の「爆買い」の様子が報じられたが、当の中国でも「わが国民が世界中で爆買」と大々的に報じた。インターネット上には、1330篇もの中国語の「爆買ニュース」が並んでいる。

たとえば、『新京報』と並ぶ北京を代表する朝刊『北京晨報』(2月24日付)は、「中国の観光客が世界各地を"席巻" 日本のウォシュレットはほとんど品切れ」との見出しで、次のように報じた。

〈 春節休暇というのは一家団欒の良き機会だったが、いまや多くの人の出国ラッシュだ。日本、シンガポール、スペイン、ロサンゼルスなどを、中国人が"席巻"した。これらの都市のデパートでは売り上げ記録を更新し、ホテルも空港も中国人で一杯だ。

日本の家電製品の中では、これまで人気の定番は炊飯器だったが、今年大人気なのはウォシュレットだ。秋葉原の大型商店では、ウォシュレットが品切れ状態で、必死に増産中だという。

他にも、中国人は金銭では買えないものを享受しようとして日本へやって来た。それは、新鮮な空気だ。

スペインでは、最大のデパートチェーン店であるイングリスのマドリッドの旗艦店で、中国語の案内サービスを行った。スペインの5つ星ホテルのレストランでは軒並み、中国式の麺や飲茶や朝食を用意し、部屋では中国のテレビが見られるようにし、中国茶が飲めるようポットも用意した。「中国との友好スタイル」が、スペインのホテルの合い言葉になっている。

ロサンゼルスにも中国人が殺到した。アメリカ政府は昨年、中国人に対する10年数次観光ビザを解禁したからだ。中国人観光客に備えて、ロサンゼルスのホテルでは中国語の特訓が行われた。部屋にはカップ麺と箸を置き、中国語の地図を準備し、微信(中国版LINE)が使えるようにし、PCのインターネットではグーグルではなく百度(バイドゥ)が使えるようにした。

ロサンゼルスのサウスベイ・プラザのショッピングモールでは、銀聯カードで1,000ドル以上の買い物をすれば、50ドルから100ドルのサービス券を渡すことにした。広場には未年にちなんで金の羊や赤提灯を用意したりもした。

シンガポールはそもそも人口の7割が華人なので、春節は大々的に祝う。今年は中国人観光客が各地を埋め、獅子舞が舞った・・・ 〉