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男よりも長生きするのに「オンナの年金」こんなに損する! 週現スペシャル
〔PHOTO〕gettyimages

夫の定年退職で損をする/熟年離婚で損をする/夫が死んで損をする/おひとり様で損をする/これでは女房もかわいそう

高齢女性の貧困率が高まっている。夫との死別や離婚により、年金受取額が思った以上に少ないことがその一因だ。「女の一生」はかくも険しい。老後を豊かに過ごすために、今から備えることが肝要だ。

熟年離婚、その前に

「厚生労働省が発表しているサラリーマン世帯の標準的な年金支給額は月額22万1507円('15年度の金額・以下同)。これなら、住宅ローンさえ終わっていれば夫婦二人で暮らしていけるかもしれません。ところが、実態はそうではない。私はこれまで多くの老年夫婦の年金額を試算してきましたが、このモデルケースよりも少ない場合がほとんどです。多くの方が『そんなに少ないんですか!?』と驚かれます。

その原因の一つに妻の年金をきちんと把握していないことがあるのです」(ライフカウンセラー・紀平正幸氏)

定年退職後は年金を生活費に充てて暮らしていく。そう思い描いている家庭がほとんどだろう。だが、実際にいくらもらえるのか、正確に試算したことはあるだろうか。

サラリーマン男性の場合は、国民年金と厚生年金の加入期間や支払ってきた保険料から比較的簡単に試算できる。ところが女性は専業主婦なのか、就労期間があったのか、きちんと手続きを行ってきたかなどの条件で、さまざまなパターンに分類され、いくらもらえるのか、男性と比べて非常にわかりにくい。そして多くの場合、女性は男性より長生きするにもかかわらず、年金で「損」をしてしまうのだ。

現在60歳のある女性は胸の内を吐露する。

「夫は定年まで勤めたサラリーマンで、モデルケースくらいの金額をもらえるものだと思っていたんです。ところが、'86年までは主婦の国民年金への加入は任意で、私が入っていなかったことが判明しました。そのため、私の国民年金は満額に満たない年額40万円。