【沿線革命024】 勝どき駅の混雑はダイヤの工夫で大幅緩和できる
阿部等(交通コンサルタント)
都営大江戸線は、都庁前-飯田橋-清澄白河-大門-新宿-都庁前-練馬-光が丘と6の字運転する。(東京都交通局HPより)

オフィスとタワーマンションの立地が急速に進んだ勝どき駅の大混雑を、ダイヤの工夫により大幅緩和する方策を提案する。

勝どき駅の混雑は変わらず

湾岸部は住む人も、訪れる人も、遊ぶ場も増える一方なのに、「鉄道不足」が深刻で、特に都営大江戸線の勝どきの混雑が激しいーー【沿線革命007】で、こう紹介した。

たとえば、5年前に『週刊ダイヤモンド』2010年1月9日号に「勝どき駅利用者の憂鬱」との記事が載っているが、状況はあまり改善されていない。

何事も、事実や問題解決の糸口は現場にある。まず、勝どきの現場を観察した結果を報告しよう。

勝どき駅は、都心と湾岸部を結ぶ晴海通りと、それと直行する清澄通りが交差する交差点の下(https://goo.gl/maps/0LwFF)にある。勝どきから各所へ通勤・通学する人より、各所から勝どきへ通勤する人の方が圧倒的に多い。

勤務者が特に多い南東側にある晴海トリトンスクエアへ道路を渡らずに行けるA2b出入口へ利用者が集中し、両国寄りの階段ばかりが非常に混む。

トリトンスクエアへ行きやすい両国寄りに利用者が集中する。(東京都交通局HPより)

両国寄りの階段+エスカレーターは幅が狭く、ピーク時はそこを登る行列がホーム上まで延々と続く。

両国寄りの改札口へ続く行列がホーム上まで続く(2015(平成27)年1月20日撮影)
エスカレータ2列、階段1列で次々と登っていく(2015(平成27)年1月15日撮影、以下の写真も同様)

その行列は、ホーム階段~コンコース~改札口~外への階段と続く。

行列はA2b出入口(朝は出口専用)へ続く

さらに、トリトンスクエアへ向かう人が歩道を埋め尽くす。

勝どき駅からトリトンスクエアへ向け、歩道を埋める人、人、人
トリトンスクエアへ次々と吸い込まれていく

大江戸線との結節の悪い路線の居住者、あるいは勝どき駅の混雑を嫌う人達は、有楽町方面からの都バスで通う人も多い。

23区内での自動車利用は通勤より業務の方が多いので、地方とは異なり、東京の道路は昼間は凄まじい渋滞をする一方で朝9時前は空いており、有楽町から意外と短時間で到着できる。ただし、そのつもりで昼間や夕方に使うと、大渋滞に巻込まれ酷い目に遭う。

有楽町方面からの都バスで通勤の人も多い