【舛添都知事日記】「東京がひとつになる日。」を実現できた東京マラソン2015の成果と、今後の課題
 

セキュリティの確保、ボランティアの活躍、新技術の活用

2月22日(日曜日)、朝目覚めると小雨が降っている。天候を気にしながら都庁に向かい、スタート台に立った。3万6千人のランナーで都庁前が埋め尽くされ、熱気で一杯であった。大会会長として、出走の号砲を鳴らしたが、その頃には雨もあがっていた。気温は8度、風も無く、湿度も十分で、絶好のマラソン日和となった。

まず、車いすグループから出発、時速30キロは出るという。次いで、健常者集団が、招待選手を先頭に走り出した。世界最速の選手たちが参加し、かなりの好記録が期待できる大会だった。20日の金曜日には、ロンドン五輪の金メダリストである、スティーブン・キプロティチ(ウガンダ)、ティキ・ゲラナ(エチオピア)の両選手、また日本の藤原新、野尻あずさ選手が、揃って知事室に表敬に来てくれた。各種のプレパレーションイベントも大会を盛り上げるのに、大いに役立った。

今回の大会で最も気を遣ったのは、安心・安全、つまりセキュリティの確保である。かつてのボストンマラソンの爆破事件のようなことが起こってはならない。「ISIL(いわゆるイスラム国)」による日本人人質殺害事件もあり、国際緊張が高まる中でのテロ対策である。前回に比べて、金属探知機を7台から60台に、監視カメラを11台から21台に増やした。手荷物検査も、全ランナーを対象とし、ペットボトルなど持ち込み制限品も明確にした。また、警備員6000人に加えて、警視庁警察官4500人を動員した。

さらに、今回初めての試みとして、ランニングポリス64人が、小型カメラを帽子に取り付けて、選手と一緒にコースを走った。これらの警備強化策が功を奏して、何とか事故もなく終了することができた。

ボランティアの活躍もまた特記したい。1万人ものボランティア参加者が、給水など選手のお世話をしてくれた。この1万人のうち4分の3は新規参加というので、これまでの経験者を累積すれば、2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会に必要な8万人のボランティアを集めるのも困難ではないと思う。