FRBが利上げの必要性を示す可能性
FRB(米連邦準備理事会)本部                                 photo Getty Images

2月18日、FRB(米連邦準備理事会)は、1月に開催されたFOMC(連邦公開市場委員会)の議事要旨を公表した。要旨の特徴は、景気判断が上方修正される一方、低金利策の必要性を説く“ハト派”の姿勢が確認されたことだ。

FRBがハト派色を維持している最大の理由は、インフレ懸念が低迷していることに加えてドル高へのけん制の意味があるかもしれない。足元で市場の利上げ期待が高まっているだけに、今後、FRBのハト派スタンスがどう変わるのかは冷静に考えるべきだ。ドル高が米景気回復のペースを鈍化させるリスクにも注意が必要だろう。

緩和策の正当化に苦心するFRB

足許、市場は利上げ期待を高めている。一方、FRBは低金利環境を正当化しようとしている。ハト派な議論が目立った要旨の内容は、米金利の低下、ドル高圧力を生むかと思われた。しかし、ギリシャ懸念がある中でも金利の上昇圧力とドル買いの動きは根強い。

景気判断の上方修正を考えると、FOMCでの景気認識に特段の違和感はないといえる。雇用環境の改善等に支えられて2015年上期の景気判断は上方修正された。エネルギー価格の下落は消費者支出の増大を支えている。同時に、FRBは利上げに対する慎重な姿勢も維持している。

堅調な景気判断と、低金利策の重視という関係には、矛盾を感じる方もいるはずだ。景気判断が上方修正されれば、金融政策正常化の重要性はより厳密に論じられてもいい。そうした議論がストレートに打出せない背景にはドル高への懸念があるのだろう。

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