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ギリシャ・デフォルト 日本の株はどう動くのか 売りか買いか、それが問題だ
G20の財務相たちは徹夜の議論に徒労感がアリアリ〔PHOTO〕gettyimages

まずは急激な円高に

「ギリシャのデフォルト(債務不履行)によって、これまでとは次元が違う状況に陥ります。日本株も大暴落するリスクがあるのです」

こう語るのは、クレディ・スイス証券チーフ・エコノミストの白川浩道氏だ。

再びギリシャ危機が迫っている。

EUが中心となって、総額2400億ユーロ(約32兆6400億円)もの支援を行ってきたが、この支援は2月末で期限切れとなる。それにもかかわらず、1月25日の総選挙を経て発足した急進左派のチプラス政権は、ギリシャに課せられている緊縮財政や国有企業の民営化などを拒絶し、もとに戻すとしている。

2月10日にEUを代表するドイツとギリシャの緊急外相会談がベルリンで行われたが、ギリシャのコジアス外相は、こんなことまで言い出す始末。

「ドイツはナチス時代の損害賠償をわが国に払うべきで、わが国の債務はそれで相殺する」

当然、ドイツのシュタインマイヤー外相は眉をひそめて、「1960年に解決済み」と一蹴した。

だが翌11日にブリュッセルで急遽開かれたユーロ圏財務相会合でも、ギリシャのバルファキス財務相がネクタイも着けず、マフィアのボスのような格好で登場。新たに100億ユーロ(約1兆3600億円)もの短期資金を、平然と要求し、参加者たちを唖然とさせたのだった。

ギリシャを巡って、ヨーロッパではもう何でもありのドロ仕合が続いている。そのため2月6日には、世界2大格付け会社のムーディーズとS&Pが揃って、ギリシャの格付けをさらに下げると発表。危機はさらに深まった。