[アイランドリーグ]
徳島・中島輝士監督「入野(楽天)、山本(中日)に続く選手を」

難しいコーチからの昇格

 今季、コーチから監督に就任することになりました。昨季、独立リーグ日本一の達成後、島田直也前監督の横浜DeNA2軍投手コーチ就任が決まり、「オレのところに話が来るかもしれない」という予感はありましたね。打診を受け、最終的には引き続き、徳島で選手を指導したいと思い、引き受けることにしました。

 監督は台湾で統一セブンイレブンを率いて以来、2度目の経験です。この時もコーチからの昇格でした。皆さんは、コーチから監督になった方がチーム状態を把握してスタートでき、やりやすいと思われるかもしれません。しかし、僕の経験上、コーチから監督へ立場が変わるのは大変だと感じています。

 まず、コーチと監督では役割が違います。コーチは持ち場持ち場で選手の面倒を徹底的にみます。一方、監督は全体に目配せしなくてはなりません。当然、選手とのコミュニケーションの取り方も変えざるを得なくなるのです。周りもコーチと監督では見る目が違います。台湾で監督になり、真っ先に感じたのは「孤独」でした。

 今回はその経験を踏まえ、あまり監督として構えないように心がけています。コーチ時代と同様、自然体で指導をするつもりです。振り返れば、野球を始めてから、いろいろなタイプの監督を見てきました。柳川高時代の福田精一さんは、怖い方でしたが、選手への愛情にあふれていました。プロ入り時の近藤貞夫さんは放任主義。あれこれ言いながらも、選手がやりたいようにやらせてくれたことはありがたかったです。

 最終的には放出されたものの、上田利治さんの姿勢も印象に残っています。練習中は常に立ちっぱなしで選手の動きを見守り、大事なところで声をかける。僕はこうした立派な監督方と同じようになれるとは思いませんが、少しでも近づけるように日々、精進するつもりです。