【舛添都知事日記】有意義だった小笠原視察と、石破大臣との議論の中身
〔PHOTO〕gettyimages

貴重な資源と島民の生活を守るために

2月9日(月)、小笠原を視察した。12月に予定していた視察は、航空機の故障で中止になってしまったが、今回は天候にも恵まれ、高島都議会議長はじめ、都議会議員の皆様と共に、父島に降りることができた。1000キロという遠距離にある小笠原諸島は、昨年、中国漁船による珊瑚の密漁で大きな被害を受けた。

小笠原では、村長、村議会議長、漁業者、観光事業者、子育て中のお母さんたちと懇談し、直接、要望を聞いた。漁業被害や風評による観光客の減少、ゴミの問題に加えて、中国人が上陸してくるのではないかといった不安についても、説明があった。

問題が表面化してからは、官邸に行き、直接政府に善処をお願いしたのみならず、中国政府に対しても再三取り締まりの強化を要請した。中国側の説明では、赤珊瑚は金よりも高価に取引されるので、取り締まってはいるが、カネ目当ての中国漁船は偽装したりして巧妙に逃げ回るという。今後とも、安倍首相、そして中国政府に引き続き必要な働きかけは継続していく。

懇談の前に、都の漁業調査指導船「興洋」を視察した。水産資源の調査、海洋環境のモニタリングなどを行っている船であるが、違法操業に対しては、海上保安庁や水産庁と連携して、監視業務を行い、大きな成果を上げている。また、中国漁船が違法操業を行っていた海域を中心に、昨年12月から試験操業を開始しており、漁場への影響を調査している。

ちなみに、伊豆諸島北部を管轄する調査指導船「やしお」が更新の時期を迎えるので、それを機に、小笠原海域まで航行可能で、高性能レーダーやソナーなどの最新の調査・監視機能を備えた船を建造する計画である。その船舶の建造に向けて、来年度から設計に着手する予定である。

今後とも、貴重な資源と島民の生活を守るために、全力をあげる決意である。国土交通省、水産庁、外務省など、国の諸機関との連携が不可欠であるが、関係者が一堂に会する協議会も設置しており、情報交換など必要な協力関係は出来上がっている。

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