現代新書

ダボス会議にようこそ 第2回 今年の会議で見えてきた世界の課題

ウィリアム 齋藤

「Uber」はスマートフォンで手軽にハイヤーやタクシーを呼べる配車サービス。サンフランシスコ生まれの新サービスはタクシー業界に激震を巻き起こしながら、世界中の都市に着々と進出しています。

「Uber」がすごいのは、アプリをダウンロードすれば、パリでもロンドンでも東京でも使えること。現金を持たないで精算できるし、チップもわたさなくていい。だから、両替の必要がありません(小銭もたまらない)。値段は日本とあまり変わりませんし、もしクルマの中に忘れ物をしたら、すぐに探してくれますから安心です。経路が記録されるので、はじめての場所でも「騙されてるかも?」という心配もありません。

「Airbnb」は、空き部屋などを持つ宿泊場所の提供者(ホスト)と宿泊場所を探している旅行者(ゲスト)をつなぐインターネット上のプラットフォーム。世界中の人がユニークな宿泊施設をネットや携帯で掲載・発見・予約できるサービスです。すでに世界一九〇ヵ国に広がり、昨年夏、日本法人も設立されました。2020年の東京オリンピック・パラリンピックまで、登録軒数はドンドン増えていくでしょう。(つづく)

齋藤ウィリアム浩幸
1971年アメリカ・ロサンゼルス生まれ。16歳でカリフォルニア大学リバーサイド校に合格。同大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部を卒業。10代で商用ソフトウェアのプログラミングを始め、大学在学中にI/Oソフトウェアを設立。指紋認証など生体認証暗号システムの開発に成功。1998年「アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー」(アーンスト・アンド・ヤング、ナスダックおよびUSAトゥデイ主宰)を受賞。2004年会社をマイクロソフト社に売却、日本に拠点を移し、ベンチャー支援のインテカー設立。2012年、日経ビジネス「次代を創る100人」に選ばれる。また同年、国会の東京電力福島原子力発電所事故調査委員会(NAIIC)では、ITなどのインフラ設備構築で手腕を発揮。国家戦略会議フロンティア分科会「繁栄のフロンティア」委員を務める。現在、内閣府本府参与(科学技術・IT戦略担当)。