「野球に出会えて人生の選択肢が広がった」
少年野球での教育が大きな社会貢献に

ニューヨークの「ハーレムRBI」に注目

マンハッタン・ハーレム東地区のビルの谷間にあるハーレムRBIの活動拠点「フィールド・オブ・ドリームス」は、地域の人々の支援によって建設された

2013年のニューヨーク滞在中、私はハーレム東地区にある「ハーレムRBI」を訪れました。

RBIというのは、メジャーリーグが支援している社会貢献プログラムのひとつで、都心部(特に経済的に恵まれない地域)の少年少女たちに野球を楽しむ機会を提供するものです。現在、アメリカを中心に世界200以上の都市で実施されています。

RBIは野球技術の向上を目的とするものではありません。子どもたちが時間を持て余してドラッグや暴力などに走らないよう、スポーツで発散できる機会を提供する、つまり「10代の非行」という社会問題を解決することがいちばんの目的です。

とはいえ、89年のRBI発足以降200名以上の選手がメジャー球団からドラフト指名されており、野球指導の実績もあります。

ハーレムRBIは「優れた社会貢献活動を行ったスポーツ団体」として昨年表彰を受け、RBIの成功例として非常に注目されています。その背景には、「人間教育システムの充実」があります。