離島・中山間地域の教育課題と後継者がいない漁業復興に向け旗を立てる若手リーダー2人
フロンティア精神を武器に、地方の教育課題の立て直しに挑むGGCの藤岡代表

夢の実現性を競い合うコンテスト「みんなの夢アワード5」 (主催:公益財団法人みんなの夢をかなえる会)が2月23日開催する。予選を勝ち抜いた7人のファイナリストは日本武道館で自らの夢についてプレゼンする。本番まであと1週間ほどになるなか、ファイナリストたちへインタビューを実施。「なぜその事業を行うのか」という質問を問いかけた。

「今までにないくらい地方の本気度が問われる」

一人で戦うつもりはまったくない。ぼくは地方の土の上に立つ方々の声を背負っている---島根県の離島で、統廃合の危機にある高校の立て直し事業に参画するのは、GGCの藤岡慎二代表。祖先から譲り受けたフロンティア精神を武器に、人口減少地域の教育課題に挑む。

藤岡代表が行うのは、統廃合寸前の離島・中山間地域の高校魅力化活動。魅力化するために、3つの取り組みを行う。1つは、地域の課題を発見し、解決する形態(Project Based Learning)の授業を導入、2つ目は、高校と連携した公営塾、3つ目は、寮を利用し、国内留学として全国から生徒を集めること。

藤岡代表とはどんな人物なのか。慶応義塾大学院修了後、GGCを設立、キャリア教育に関する教材や指導方法の開発を行ってきた。ベネッセで教材開発アドバイザーも務めた。現在は、北海道、大阪、島根県、岡山県、広島、沖縄県で高校の魅力化にかかわっている。

藤岡代表は、フロンティア精神に溢れた性格の持ち主。そのルーツは、祖先にある。父は北海道出身。その祖先は北海道開拓民だ。母の祖先は伊達藩の家臣。安易な権威を嫌い、やすやすと権威には従わなかったという。しかし、それがあだとなり、最終的には流刑にあった。人望ゆえ、死刑では暴動が起きる、と特例で流刑になった。

「やすやすと権威に従うことを嫌う。常に自分の頭で考えて、必要があればモノ申す」と祖先から譲り受けた精神を武器に力強く語る。地方創生という言葉が喧伝されているが、「今までにないくらい地方の本気度が問われる」と言う。

過疎化が進む地方には、自らのことを「棄民」と言い諦めている住民がいる。そこで暮らす子どもにも、大人たちの諦めの文化は伝染し、夢さえ持てない。高校の活性化を通じて、志を持てる、実現できる環境を作り、そんな状況を変えていきたい。

藤岡代表は恵まれた体格を持っている。3歳のころには、三輪車で、住んでいた千葉県市川市から母親の働き先がある江戸川区まで往復した。高校の頃には、ラグビー部に所属し、全国大会には出場できなかったが、日本代表が多くいる強豪専修大松戸高校に勝ったこともある。この経験から、「やる前から諦めることは、しない」と誓った。

文明の基盤は農だ。そういう人たちがいるから第2次・第3次産業がある。日々、泥だらけになっている人たちこそ基盤である。誰が米をつくって、誰が魚を捕っているのか、彼らの存在に気付いてほしい。