シニア層にとってのAKB的存在!? BS発のスター「FORESTA」を生み出した『BS日本・こころの歌』ヒットの理由

FORESTA

地上波と比べ、個性的な番組が多いBS

全国の総世帯数は約5400万で、テレビのある世帯は約4700万とされる。そのうち、約4000万世帯はBSも見ることが可能だという。BS放送が始まったのは1986年(NHKの試験放送)で、当初は地上波の難視聴地域向けや富裕層向けとされていたが、もはや特別な存在ではないだろう。

BSでも視聴率調査が4月から始まる。現時点では1ヵ月に一度、1週間にわたって、どの番組が見られていたかの接触率調査しか行われていないが、4月からは5分おきの視聴率データが表れる。

すべてが地上波並みになっていくのだが、一方で地上波とは番組ラインアップが随分と違う。地上波は幅広い視聴者の獲得を目指すので、どうしても番組の角が取れてしまいがちだが、BSは視聴者ターゲットが絞り込まれているため、個性的な番組が並ぶ。これがBSの一番の特徴だろう。

地上波での視聴率がトップで、BSでも接触率の高い番組が多い日本テレビ(BS日テレ)のラインアップを見てみよう。

木曜日の午後7時台には、40代以上の視聴者には懐かしい『木曜スペシャル』がある。同番組は"昭和元禄"とも呼ばれた70年代、ユリ・ゲラー氏やUFOなど妖しい魅力に満ちた人物や現象を追い続けた。そのDNAをBS版の『木スペ』もしっかりと受け継いでいる。

2014年12月4日の放送では平安京の秘密に迫った。桓武天皇が794年につくった平安京には、実は風水が取り入れられていて、さまざまな寺社が配置された結界都市だったという。朝廷も武家も目に見えないパワーに頼り、それを権力闘争に使おうとしていたそうだ。そんな秘密があったとは驚きである。ナビゲーター役は作家の荒俣宏氏と俳優の佐野史郎。テーマも出演陣も『木スペ』の香りがぷんぷんと漂う。

地上波では見掛けなくなったトークの天才・久米宏氏も登場している。『久米書店~ヨクわかる話題の一冊~』(日曜午後6時)である。白髪頭ですっかり好々爺然となっている久米氏だが、冴え渡るトークは相変わらず。本をテーマに作家らとざっくばらんに語り合っている。その味わいは久米氏の出身母体であるラジオに近い。

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