アメリカ労働市場の改善で、早期の利上げは実現するのか
FOMCは出したばかりの「忍耐強く」の文言を撤回する可能性も  photo Getty Images

足許で米国の労働市場の改善が進んでいる。1月の非農業部門の雇用者数は25.7万人増加し、事前予想を上回った。また12月の雇用者数の変化も、速報値の25.2万人から32.9万人の増加へ上方修正された。失業率は5.7%だった。

雇用者数が大きく増加したことを受けて、金融市場での利上げ予測は盛り上がりつつあるようだ。それに伴い、ドル/円は117円台半ばから上昇し、一時、119円台を付けた。米長期金利も1.9%台に達している。一方で、米国の低インフレ率、国際的な金融情勢も考えると、利上げのリスクに対する慎重な視点も持っておくべきだろう。

労働市場の改善は進んでいる

1月の米雇用統計の結果を総括すると、雇用者が増加し、平均賃金も上がる気配を示している。労働市場の改善は進んでおり、米国のしっかりした景気回復の一助になっているといえる。それをきっかけにドルが上昇し、米金利も上昇したことで、利上げの予想が高まっている。

雇用統計の内容を詳しく見ると、民間の雇用者数は26.7万人増加し、政府関連の雇用者数は1万人の減少だった。また、過去の雇用増加数が上方修正されたことによって、労働市場の改善という認識はより強まるだろう。

特に、民間部門を見ると、製造業、サービス業ともに雇用者数は増加し、民間の雇用意欲が高まっていることが確認できる内容だ。「この統計数字だけを見ると、FRBが今にでも金利引き上げを実施しそう」との認識が出ることは理解できる。

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