[障がい者スポーツ]
伊藤数子「2015年春、『STANDボランティアアカデミー』スタート!」

 いよいよ「STANDボランティアアカデミー」がスタートします。まず2月25日を皮切りに、3月4日、同11日の3日間にわけて、全5回のトライアルプログラムを開催いたします。これはボランティアスタッフを養成するということに限ったものではありません。20年東京オリンピック・パラリンピックを見据え、ともに考え、行動し、「盛り上げていこう」「支えていこう」という“スピリット”を広めていくことを理念としたアカデミーです。

 今回、ボランティアアカデミーを設立しようと考えたきっかけは、電話での問い合わせでした。13年9月に東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定して以降、事務所には「20年にボランティアをしてみたいのですが、どうしたらなれますか?」「20年までに何か準備しておくことはありますか?」「20年までに何か外国語を勉強しようと思っているのですが……」などという問い合わせをいくつもいただくようになったのです。私はこのことにとても感銘を受けました。「オリンピック・パラリンピックは、こんなふうにして、人々の意欲をかきたて、エネルギーを与えるものなんだ」と、改めてオリンピック・パラリンピックの偉大さ、自国開催の意義を感じたのです。そういうことを感じさせてくれたことに、まずは感謝の気持ちが湧きました。

 また、問い合わせをしていただいたことに喜びも感じていました。なぜ問い合わせ先がSTANDだったのかを聞くと、「インターネットで『挑戦者たち』のサイトを見て、“ここなら答えてくれるかもしれない”と思ったので」というような理由が大方を占めていたのです。これは本当に嬉しいことでした。なぜなら、それだけSTANDを信頼していただいているのだと思ったからです。やはり誰でも初めてのところに電話をするというのは、勇気がいるものです。初めて目にしたSTANDという団体に、少しでも疑問を感じれば、電話をするという行動を起こすことはないでしょう。ですからSTANDに電話をしてきていただいたということは、ほんの少しでも信頼をしてくれたという表れであり、これまでSTANDが行なってきた積み重ねが、こうした信頼につながったのかなと感じることができたのです。

 STANDでは03年から障がい者スポーツの試合の模様を動画で配信し、10年からは障がい者スポーツ専門サイト「挑戦者たち」を配信してきました。また、全国各地で障がい者スポーツの体験会などのイベントも行なってきました。振り返ると、そのすべてがSTAND側からの発信でした。もちろん、すべてすんなりと受け入れられてきたわけではありません。一方的だと受け取られることもあったでしょう。様々な抵抗や批判もありました。ところが、今回私たちは発信する側ではなく、要望を受けとる側となったのです。この状況に、心から感激したのです。