オックスブリッジの入試を突破する「英語力」の身につけ方
「日本人、オックスブリッジに挑む」英語編

シリーズ「日本人、オックスブリッジに挑む」では、オックスブリッジの受験対策を紹介します。今回はその第4弾、英語編です。

ケンブリッジ大学Wolfsonカレッジの入学イベントにて(筆者・西岡は左奥)
西岡典生(にしおか・のりお)
1979年東京都生まれ。佼成学園高等学校、早稲田大学理工学部を卒業後、同大学院理工学研究科修了。株式会社野村総合研究所(NRI)に入社し、2014年に会社の派遣留学制度を利用してケンブリッジ大学修士課程(MBA)に進学・在学中。カレッジはWolfsonカレッジ。留学前はITエンジニアとしてCloud Computing等の先進技術を活用した情報システムの設計・構築に従事。MBA留学中はEntrepreneurshipおよびInternational Businessを中心に学び、世界で活躍できるITエンジニアを目指している。

オックスブリッジの入試を突破するための英語

「私の英語力で本当に海外留学できるのか?」

これは、多くの方が感じる疑問だろう。私は思い立った時の英語力がどうであれ、誰でも留学を目指していいと思っている。実際、私が留学準備を始めた時の英語力はTOEICの平均点数より少し上といった程度であった。年齢も関係ない。本稿を参考にして、多くの方が刺激的な海外留学、特にオックスブリッジへの留学を実現してほしいと思う。

本稿は受験対策シリーズの一環であるため、最初の一歩を踏み出す上で重要な「入試を突破するための英語」に焦点を当てることにする。

留学準備のスタート地点は人それぞれだが、TOEIC®(以下、TOEIC)の社会人受験者の平均点が602点なので、本稿ではTOEIC600点をスタート地点とおくことにする

では、合格にはどの程度の英語力が必要か? 詳細は審査担当に確認してほしいが、基本的には両校ともにIELTS, TOEFLiBT(以下、TOEFL), Cambridge Certificate(以下、ケンブリッジ英語検定)の試験において一定スコアが要求される。このうち、特に受験者の多いIELTSとTOEFLの現在(2014年12月末)の情報は以下の通りとなる。

○オックスフォード
・IELTS: Overall 7.5以上(セクション別で7.0以上)
・TOEFL:最低110点(セクション別でReading 24, Listening 22, Speaking 25, Writing 24以上)

○ケンブリッジ
・IELTS: Overall 7.5以上(セクション別で7.0以上)
・TOEFL:最低110点(すべてのセクションが25以上)

参照元:リンク1リンク2(ケンブリッジ)、リンク3(オックスフォード)

どの英語試験がお勧めか?

前述の3つの試験のうち、以下の理由により私はIELTSでの受験をお勧めする。

①試験の規模

試験頻度と試験会場へのアクセスは重要な考慮事項である。前述の試験を比べた場合、1年に5回未満しか開催されないケンブリッジ英語検定に比べ、IELTSとTOEFLの試験頻度は1ヵ月に2~3回程度と多い。また、試験会場も数が多く、比較的アクセスが良い場所にある。このため、ケンブリッジ英検と比較してIELTSやTOEFLの方が受験しやすい試験といえよう。

②相対的にTOEFLの要求スコアが高い

両校のTOEFL要求スコアはIELTSの要求スコアに比べて相対的に高いと感じる。例えば、MBA課程の場合、両校のTOEFL要求スコアは110点である。一方、IELTSの要求スコアは7.5である。TOEFLとIELTSを両方受けた経験からすると、個人的にはTOEFL 95~100点程度=IELTS Overall 7.0 (以下、7.0)、TOEFL 100~105点=IELTS 7.5、TOEFL 110点=IELTS 8.0という感覚である。

③IELTSは受験頻度に関する制限がない

2014年12月現在、TOEFLは受験頻度に制限がある。受験は12日間に一度に制限され、実質1ヵ月に3回以上受ける事は不可能だ。一方、IELTSには受験回数に制限がない。実際、私は出願直前に1ヵ月4回のペースで受験して目標スコアを達成した。

④米国の大学受験でも使えるIELTS

「IELTSは米国の大学院受験で使えるのか? 」と懸念される方はいるだろう。現在は米国の有名大学の多くもIELTSを採用している。このため、IELTS使用を許可しない一部プログラムを志望する方を除き、米国の大学院を併願する方にもIELTSの選択をお勧めできる。実際、過去にIELTSでStanford MBAに合格した方を知っている。