【沿線革命016】 小田急線の複々線化を機に「千鳥停車」導入で通勤ラッシュ&遅延は解消する!
阿部等(交通コンサルタント)

3年後に向ヶ丘遊園まで完成する小田急線の複々線(1駅間のみ3線)を目一杯活用するダイヤを提案する。

以前よりだいぶ改善されたとは言え、ギュウギュウ詰めの満員電車と定常的な遅れが毎朝続いている小田急線、3年後にはスッキリ解消させたい(2015年1月27日に代々木上原駅にて撮影)

小田急線の現在の混雑と遅れ

東京圏における主要31区間の混雑率(平成25年度)(https://www.mlit.go.jp/common/001050444.pdf)によると、世田谷代田→下北沢のピーク1時間の混雑率は188%である。『都市交通年報』の各年版を追うと、最大は1970(平成45)年度の232%である。

利用者の実感はもっと高いだろう。ピーク1時間の運行本数27本に対しデータではなぜか29本となっており、さらに毎朝5分程度は遅れているので実際には25本以下となっている。計算上の分母を小さくすれば混雑率は大きくなる。

何より、大半の旅客が新宿・代々木上原・下北沢またはその遠方を目的地とするので、各停は比較的空いており、相模大野以遠からの急行が特に激しく混雑し、しかも相当に遠方から非常に混雑する。本厚木→新宿は1時間5分前後を要して全区間座れない人が多く、町田→新宿の50分弱は相当の混雑となる。

【沿線革命001】にて、東京圏各路線の朝ラッシュの遅延証明書発行状況(例えば小田急線http://www.odakyu.jp/program/emg/)を紹介した。2ヵ月間の平日38日の朝ラッシュのデータを取り、小田急の上り線は43%の日に遅延証明書が発行されていた。下り線の比率が高いのは東京メトロ千代田線の遅れの影響である。

東京圏各路線の朝ラッシュは定常的に定時運行できていない(各社局HPから独自に集計)