香港の「香」を蘇らせる、香木植林プロジェクト
中国本土の山を望む、香港・新界の香木植林農園「信林農場沈香園」

香港で唯一の香木植林業を支援

アジアの代表的な国際都市・香港(Hong Kong)は、その地名の由来ともいわれるように、かつて、珠江デルタ沿い東莞(現在の広東省東莞市)周辺で収穫された香木の集積地として栄えた街。しかし、香木は、いまや、この地域はおろか、主産地である東南アジアやインドなどでも、極めて希少なものとなっています。

そこで、香港の“香”を蘇らせようと、香港の新界エリアで沈水香木(agarwood・沈香)の植林に取り組んでいるのが、「Asia Plantation Capital(アジア・プランテーション・キャピタル・APC)」です。2008年に正式に創設されたこの組織では、アジア太平洋を主なエリアとして林業・農業に投資を行い、現在、タイ・マレーシア・ラオス・カンボジアなどで、合わせて200万本以上の沈香を管理しています。

APCの香港でのプロジェクトは、香港で唯一、香木植林業を営む「信林農場沈香園」の陳観栄(チャン・クンウィン)さんとのジョイントベンチャーのもと、2013年にスタートしました。農園の拡張や防犯対策などに必要な資金・労力をAPCが提供し、陳さんの植林業を支援する仕組みです。

香港で唯一、香木植林業を営む、陳観栄さん

この農園の沈香は、種まきから約10ヶ月間、苗木になるまでポットで育てられます。

2014年7月に種まきされた、沈香の苗木

毎年5月頃、苗木を畑に移植。沈香は、できるだけ背が高くなるように、枝などを調整しながら栽培していくのが一般的だそうです。

2014年5月に移植された沈香。2015年1月現在、1.2〜1.6メートル程度に成長
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