賢者の知恵
2015年02月05日(木) 週刊現代

あなたも家族も必読 認知症「最初の最初」この30兆候を知っておけば大丈夫 すぐに気付いて対処すれば、間に合う 

週刊現代
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映画を見ても泣けなくなった
手拍子がうまくできない
好きな食べ物が変わったほか

何でも「歳のせい」にしていないだろうか。そんなあなたは、すでに認知症の「始まり」に差しかかっているかもしれない。最初のちょっとした異変に気付くことが、本当の認知症にならないための第一歩だ。

ドアノブがうまく回せない

「高速道路のインターチェンジで降りて、トイレ休憩をしたあとのことでした。なぜ逆方向の道に入ったのか、わかりません。自宅に帰ろうと思っていた」

80代の男性はこうつぶやいた。その後、病院で受けた検査で、軽度の認知症が発覚。今回は幸いにも大事に至る前に気づいて事なきを得たが、運が悪ければ殺人者になっていたかもしれない。

いま高齢者による高速道路の「逆走」が多発している。最近では、1月19日に佐賀県の高速道路・長崎道で88歳の男性が逆走し、2人が重軽傷を負った。東日本高速道路など6社の調査によると、'11~'13年で確認された逆走運転は541件で、その約7割(370件)が65歳以上のドライバーによるもの。さらに4割ほど(200件)に認知症の疑いがあったという。

認知症を発症すると、現在の医学では残念ながら完治は望めない。しかし、「不治の病」だと思って、悲観的になることはない。

「ごく初期に発見された場合、症状を抑えたり、発症をかなり遅らせることもできます」

南魚沼市立ゆきぐに大和病院(新潟県)の院長・宮永和夫医師はこう話す。

認知症の症状には、「同じことを何度も言う」「食事をしたことを忘れる」などさまざまなものがあるが、一般的に知られているこうした症状が出たときには、すでに「手遅れ」。だが、ごく初期に起こるちょっとした異変に気付ければ、発症を防ぐことができるのだ。

「認知症は初期では検査方法もなく、医師による診断は非常に難しい」(千葉県袖ケ浦さつき台病院認知症疾患医療センター長・細井尚人医師)。つまり、医師任せではなく、「認知症の始まり」は自分自身やその家族が察知しなければならない。患者や家族、専門医らの証言をもとに、認知症の「最初の最初」に出てくる30の兆候を紹介していこう。

愛知県に住む64歳の男性は、ペットボトルのお茶を飲もうとしたとき、こんな違和感に気付いた。

「蓋を開けようとしても、うまく回せないんです。何度やってもできず、妻に頼んで開けてもらいました。瓶ビールの蓋を栓抜きで開けることはできましたし、握力が落ちたのとは違う感覚でした」

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