賢者の知恵
2015年02月02日(月) 週刊現代

豆腐屋の息子が一代にして 資産500億円、年収20億円 狙われたセガサミー里見会長はとんでもない大金持ち

週刊現代
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一代で巨大エンタメ企業を築いた立志伝中の人物。政治家、スポーツ選手のタニマチ。自宅に銃弾を撃ち込まれた受難の経営者。里見氏を巡る人物評は見方によって様々だ。知られざる素顔に迫った。

シャガールの絵画

東京・板橋区。下町の風情が残る駅前の商店街を抜け、高級というわけではないが、閑静な住宅街に入ると、突如として要塞のような豪邸が目に入る。周辺は庶民的な一軒家やアパート、都営住宅が並んでいるだけに、その威容が一際目立つ。

「この家の主は、このへん(板橋区双葉町)で唯一の大金持ち。表札に『里見』ってあるでしょ?『ここは里見浩太朗さんのお宅ですか?』って、何度も人に聞かれました。でも、違うんです。同じ『里見』でも、里見治さんの家なんです」(近隣住民)

日本最大のパチスロメーカー・サミーを創業した里見氏は、'04年にゲーム会社セガと経営統合し、セガサミーホールディングスの会長に就任した。

1月下旬、里見氏の豪邸の周囲は物々しい雰囲気に包まれていた。自宅前にはシルバーの乗用車が常駐し、防寒ジャンパーに身を包んだ警備員2名が睨みを利かす。この厳重な警備体制は1月14日未明に撃ち込まれた、一発の銃弾が原因だった。警視庁OBが話す。

「里見氏が率いるセガサミーは、近年、カジノへの進出を公言しています。ただ、現在のところ、どういった形で日本にカジノが作られるかは固まっていません。これからカジノ利権に食い込みたいアングラ勢力や海外勢も跋扈していて、そういった連中が示威行為に走ったのではないかと見られています。まだ、実行犯は特定できていませんが、カジノ利権絡みの発砲事件というのが、捜査当局の見立てです」

自宅に銃弾を撃ち込まれた里見氏とは、いったい何者か—。取材を進めると、豪腕経営者の知られざる素顔と、その巨額資産が明らかになった。

里見氏は創業者として、セガサミーの株式を3361万9000株保有する筆頭株主だ。同社の株価が1523円であることを考えると(1月22日現在)、保有株式の時価総額は500億円に上る。さらに、里見氏に加えて、その妻や長男・治紀氏が取締役に名を連ねる資産管理会社もセガサミー株を計2297万2000株保有しており、里見一族の資産は800億円をゆうに超える。

これらの株式には配当金が支払われ、'14年3月期は、里見氏個人が約13億円、資産管理会社が約9億円を受け取った計算になる。

それだけではない。'10年から、上場企業の役員で1億円以上の報酬を受け取った人は氏名と金額が開示されることになったが、里見氏は常連だ。昨期は日本人2位となる6億3500万円の役員報酬を手にした。

今回、銃弾が撃ち込まれた自宅は地上3階地下1階、延べ床面積が1000m2を超える豪邸で、内部は超一流の調度品や美術品で飾り立てられ、地下にはちょっとしたレジャー施設ばりのアミューズメント機器が取り揃えられているという。

古くから里見家を知る関係者が言う。

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