瀬尾傑の「本のソムリエ」
ゲスト:内藤忍(資産デザイン研究所代表取締役社長)
「いま、何故、海外不動産投資をするべきなのか」

※この原稿はJFNの番組「サードプレイス 瀬尾傑の『本のソムリエ』」2014年9月23日放送分を書き起こしたものです。書き起こしにあたっては、読みやすくするために必要最低限の編集を行っています。

一人当たりGDP1000ドルの国とは思えない豊かさ

瀬尾 『現代ビジネス』編集長の瀬尾傑です。今回のゲストは経済評論家の内藤忍さんです。今年4月に『究極の海外不動産投資』という本を幻冬舎から出されました。海外不動産投資は普通のかたには縁がないようなのですが、実は身近な投資だという話を内藤さんが書いておられます。具体的にどのような話なのか、今回は詳しくお伺いしたいと思います。

実は、内藤さんとは一緒にカンボジアに旅行させて頂きました。

内藤 スタディ・ツアーというのがありまして、それに一緒に行って頂きプノンペンの町を見ていただきました。

瀬尾 非常に勉強になりました。カンボジアというと私たちのイメージでは映画『キリングフィールド』とか、ポル・ポト政権による虐殺だったり、難民あるいは地雷といった殺伐としたイメージがありました。また最近ではボランティアで孤児院などに行く人が多いと言います。実際に行ってみると、特にプノンペンの町はかなり元気な感じですね。

内藤 日本人の一般的なイメージのカンボジアでプノンペンに行くと皆さんはかなりギャップに驚かれて、思ったより都会だと感じると思います。真ん中の方に行けば発展途上国ですが、日本の暮らしぶりとそんなに変わらないくらいのレベルになってきていると思います。

瀬尾 本当にかなり立派なホテル、高層マンションも出来ていますね。

内藤 カフェもあったりしますね。

瀬尾 カフェが本当におしゃれですよね。

内藤 スターバックスカフェ、マクドナルドは未だありません。ルイ・ヴィトンもありませんから未だ発展途上なのですが、地元のお店のカフェがたくさんあって、それがスターバックスカフェの役割を果たしています。

瀬尾 カフェの珈琲は高くて2ドルくらいしますが結構、皆飲んでいましたね。

内藤 カンボジアの地元の人たちが1杯200円とか300円くらいのものを普通に飲んでいるので、一人当たりGDP1000ドルの国とはとても思えない豊かさが一部にはあります。

瀬尾 たしかに一人当たりGDP1000ドルの国で2ドルの珈琲が人気だというのはすごいですよね。日本で言うならば日本酒の獺祭(山口県の地酒)を飲むくらいの感じですね(笑)。カンボジアは成長率が毎年8%くらいなのですね。

内藤 いま7%台ですか。半年ごとくらいに行くのですが、行く度に町がどんどん変わっていっています。子どもが成長していくような感じで、2、3ヵ月見ないと子どもが大きくなるのと似たような感覚があります。

瀬尾 国民の平均年齢がなんと23歳。すごく若いですね。

内藤 人口ピラミッドも綺麗な三角形になっていて40代くらいから上のかたはポル・ポトの問題があったので人口は少ないのです。したがって、若いかた、圧倒的に10代のかたが多い。彼らが5年後、10年後に労働力としてどんどん市場に入って来るのでその面からも経済成長が期待できると思います。

瀬尾 発展している感じがしましたね。その中でもとても面白いと思ったのは、内藤さんといっしょに見て回ったコンドミニアムです。カンボジアの町は一戸建てが中心で、まだ貧しい平屋のような所もあって、マーケットに行くと子どもたちが群がって来るような感じですが、その中にコンドミニアムがいくつも建っていました。1000ドルの所得の中で、あのような高級コンドミニアムが何故建っているのでしょうか?

内藤 一つは外国人の駐在の人たちが借りるようなニーズです。もう一つは地元の人で富裕層の方々が増えているのです。町を行くとトゥクトゥクというオートバイのようなクルマにまじって、日本でも高級車と呼ばれるレクサスとかレンジローバーなどが普通に走っている。カンボジアにクルマを輸入する場合は関税が非常に高いので、地元の人が買うのはおそらく日本人がロールス・ロイスを買うような価格帯だと思います。

瀬尾 富裕層も出来つつあるということなのですね。

内藤 高層のコンドミニアムの購入者も地元のかたが半分以上ということです。日本円で1000万円~2000万円くらいですからカンボジアのかたからすると、日本でいえば何億円のようなイメージになります。それが売れているということはそのような方々が多数いるということです。

瀬尾 借りるのは富裕層、或いは、外国人の駐在員のかたですか?

内藤 おそらくそうなってくると思います。最近はアジアで一番大きいイオンモールもプノンペンにできて、地元の人たちで賑わっています。そのような所には日本人のスタッフが当然入っているので、彼らが住む場所のニーズも出てきています。

瀬尾 なるほど。内藤さんは資産運用のプロですが、内藤さんから見てカンボジアのコンドミニアムを投資対象として考える時にメリットは何ですか?

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