金融機関の融資審査をコンピュータがやる時代に!
〔PHOTO〕Thinkstock

個人や企業への融資判断をコンピュータ・プログラムに任せる金融機関が、米国で次々と生まれている。そうしたプログラムはAI(人工知能)の一種である「機械学習」という技術を基に、借り手の様々な個人情報を分析して融資の適格性を判断している。

●"Banking Start-Ups Adopt New Tools for Lending" The New York Times, JAN. 18, 2015

最初に始めたのは新興ネット企業

上記NYT記事によれば、それらの金融機関はいずれも新興のインターネット企業で、従来の銀行やクレジットカード会社等とは一線を画している。彼らが機械学習の分析対象としている個人情報は、借り手の「クレジットカードの返済履歴」や「住宅・自動車ローンの有無」といった従来から融資審査に使われてきたデータに加え、「日頃の消費形態」や「ソーシャルメディア上での人脈」、さらには「書類に記入するときの癖」など多岐に渡る。

たとえば「オンライン(インターネット上)の審査書類に記入するとき(アルファベットの)大文字だけで書くか、小文字と大文字を使い分けるか」といった借り手の癖の方が、「過去の返済履歴」よりも融資適格性を審査する上で重視される場合もあるという。ただし、なぜ機械学習のプログラム、つまりコンピュータがそんなことを重視するのか、人間には分からない。

こうした新興のインターネット金融機関の主な顧客は「学校を卒業して働き始めたばかりの若者」や「個人事業主」、あるいは「従業員が数名の小企業」など。要するに、「従来の金融機関から、まとまったお金を借りようとすると、ちょっと苦戦するタイプ」の借り手たちだ。

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