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7年以上連続「増収増益」すごい社長8人が全員登場! 言い訳はしない、何が起きても勝ち続ける 

リーマン・ショックに東日本大震災、そして消費増税。そんな幾多の逆境を乗り越え、業績を伸ばし続けてきた企業がある。彼らはなぜ増収増益を達成できるのか。8人の絶好調社長が語り尽くす。

ターゲットを狙い撃つ

我々のビジネスは景気動向に左右されません。景気が良ければ消費者の商品買い替えが進むので、よりいい状態のモノを入荷し、売ることができます。逆に景気が後退すると、贅沢品でないものへのニーズが高まり、リユース商品の需要が増します。リサイクルショップが消費者のクローゼット代わりになることで、常に顧客と商品が循環するモデルが出来上がる。実際、昨年4月には増税がありましたが、弊社の業績は上がりました。

こう語るのは、創業19年めのリサイクルショップ大手・トレジャー・ファクトリーの野坂英吾社長(42歳)だ。同社は、好況、不況にあわせて需要を取り込み、何が起きても勝ち続ける業態を確立してきた。衣類から家電、雑貨にいたるまで多ジャンルの商品を扱い、10期連続の増収増益を記録している。野坂社長は続ける。

学生を卒業した後に起業した頃は、リサイクルビジネスは成功しない、という見方が圧倒的でした。中古で持ち込まれる商品は一点ものなので、データ化するのが難しく、採算も取りにくいからです。それでも、弊社はあらゆる商品にバーコードをつけて管理を徹底することで、業界の常識を変えました。

それまでのリユースビジネスはとにかく何でも扱って、何でも売ろうというものでした。しかし、売れないものまで売ろうとすると、結局売れるものまで売れなくなるんです。弊社は、ニーズがあるものを把握し、選別して品揃えする。どの商品が売れるかについては、創業以来、データを蓄積しています。当初は電化製品からスタートしましたが、最近は衣類でも、アイテムごとになにが売れているかをチェックし、ブランド自体の動向も掴めるようになってきた。

もちろん失敗も数えきれません。なかでも'03年の業績低迷は、教訓になりました。目標達成を目指すあまり短期間に出店しすぎて、店長の育成が間に合わなかったんです。出店したので売り上げは上がるんですが、利益が出ない店舗が増えてしまった。当時は単月赤字が6ヵ月も続き、事業の縮小も考えなければならない状況になりました。

なんとかそれを打開しようと、営業成績のデータを、タイムリーに見られるようにしました。それまでは、たとえば11月の営業成績は12月20日頃にならないと分からず、タイムラグがあったんです。それを、瞬時に共有できるようにしました。そうすることで「今月はこういう状況だから、こう対策を練ろう」と、それぞれの社員が迅速な対応を図ることができる。

そんな経験から、今は「身の丈に合った成長」を心がけています。課題を把握して、対処しながら成長し、300年続く企業になれたら、と考えています。