スマート・ウォッチは「脱腕時計」へ: 2015 international CESに見る新市場の到来
本格的なスマート・ウォッチ製品が多数展示された今年のCES (筆者撮影)

1月6日から4日間、ラスベガス市で延べ17万人を集めた「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES、国際家電見本市)」が開催された。

今年は、スマートフォンやタブレット展示が急速に姿を消す一方、VR(仮想現実)/ロボット、ウェアラブル、IoT(コネクテッド・ディバイス)などで充実した展示が多かった。

情報家電の牽引車はいまだスマートフォンだが、米国では買い替え需要が中心。タブレットは携帯契約のおまけ商品として普及が急速に進んでいる。そうした中、スマート・ウォッチを中心とするウェアラブルは、新たな市場として注目を浴びている。

急速に広がるグーグルのAndroid Wear

今年のCESを回ると、スマート・ウォッチが過去1年で大きく進化したことを実感させられる。昨年は、単に無線(Bluetooth)でスマホにつなぎ、メール着信などを知らせるスマート・ウォッチとは言いがたい製品も多かった。

一方、今年は単純だがコンテンツを載せた製品が増えた。特に目立つのは、グーグルが昨年発表したウェアラブル用モバイルOS「Android Wear」対応商品だ。

たとえば、ソニーは昨年まで独自仕様だったが、最新バージョンの「SmartWatch 3」からはAndroid Wearを採用している。ちなみに、一つの単語にまとめた「SmartWatch」はソニーの登録商標。一方、「smart watch」と2単語に分けて書くとリスト・ウォッチ型ディバイスの一般名となる。

モトローラやLG、サムスンなど大手がリスト・ウォッチ型ディバイスにAndroid Wearの採用に踏み切ったことで、今後サードパーティーのアプリ開発が活発化することは間違いない。ソニーも主流が同OSになると判断し、素早い戦略転換を行なっている。

しかし、腕時計の世界市場は一般に600億ドル(約7兆1,500億円)程度。スマホの売り上げ3,739億ドル(44兆6,000億円、2014年CEA推定)に比べると桁違いに小さく、スマート・ウォッチがスマホの後継商品になるとは考えにくい。

こうした疑問を解くべく、CESで開催されたスマート・ウォッチに関するテクニカル・セッションを取材してみた。以下、同セッションを中心に同市場の動向を簡単にまとめてみよう。

〔PHOTO〕gettyimages
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