「イチローがプロゴルファーなら」「大谷翔平がバレーボールをしていたら」
特別座談会 二宮清純×鈴木岳×林同文
スポーツにおける「才能」とは何か

大谷翔平のしなやかな筋肉は、あらゆる分野に応用が効く〔PHOTO〕gettyimages

「各分野のトップアスリートたちは、他のスポーツでも一流なのか」。スポーツファンならば、一度は思ったことがあるこの疑問。その問いに答えるべく、「スポーツの専門家」たちが、まじめに徹底討論!

武蔵丸がダンクシュート

二宮 スポーツ選手の「才能」について考えた時、錣山親方(元関脇・寺尾)との会話を思い出します。親方は、「武蔵丸は他のスポーツをやっていても大成した」と語っていました。武蔵丸はあの身体で、バスケをやればダンクシュートができたとか。

林 まさに一流のアスリートの能力の高さを示すエピソードですね。

二宮 違う競技を選んでいても活躍できたであろう才能を持つアスリートは、いま現役のトップ選手たちの中にも少なくありません。そこで今回は、彼ら一流選手たちの「可能性」について、考えてみましょう。

林 気になるのはイチロー選手ですよね。あの天才的な技術は、何に活きるのか。

鈴木 僕は野球と同じく、道具を扱うスポーツがいいと思います。というのも、「身体能力」と、「道具を扱う技術」は別のものだからです。イチロー選手の身体能力が低いとは感じませんが、より彼の能力が活かせるのはバッティングと同様に、道具を使ってボールを打つ競技でしょう。

二宮 ゴルフなんかどうでしょう。ゴルフはフォームが命。イチロー選手のあの綺麗なスイングとバットコントロールがあれば、間違いなく成功しますよ。

林 おっしゃるとおりだと思います。加えて、私はテニスを推したいですね。

二宮 なぜでしょう。