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会社はトップの力量しだい 実名! 今年「成功する経営者」「失敗する経営者」孫正義 柳井正 新浪剛史 鈴木敏文 豊田章男ほか

2015年まるごと完全予測 景気・株・円安・会社こう動く! その5
一族経営だったサントリーの上場も新浪新社長の命題だ〔PHOTO〕gettyimages

あの難題に挑む「カリスマ」

塩野 日本郵政の上場が決定するなど、'15年は国内企業にとって今まで以上の波乱が予想されます。そんな中、今年はどのような経営者が成功を収め、また失敗するでしょうか。

町田 これは多くの企業が抱える問題でもあるのですが、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は今年、賃金問題や労働問題で苦労するかもしれません。

グローバリゼーションのなかで競争するとき、日本の人件費はまだまだ高い。だからこそ柳井さんは従業員の賃金を同一にして、稼げる人が高額な報酬を受け取るのが平等だと考えています。けれども、そのような風土で人材が育つのか、日本の企業にそれが馴染むのかという疑問もある。

小野 柳井さんは著書などでも、「現場の感覚が大事だ」と言及しています。店長がひとりの経営者になった感覚でビジネスをやらなくてはいけない、と。しかし、ユニクロに入った社員からは「実態は違う」という声も聞こえます。結局のところ、店長の裁量は少なく、マニュアルでガチガチにされている。

これは良し悪しの両面があって、柳井さんの言葉に憧れて入ってくる人の中には「言うこととやることが違う」と失望して出ていく人もいます。逆に制約はあるけど、活躍すればきちんと評価されるので性に合うという人もいるでしょう。

塩野 昨年、ユニクロは年収早見表を公表しましたが、場合によっては39歳で3700万円以上の年収だって望める。そういう意味では、社員が努力次第で高収入を狙える企業だというのは事実です。

町田 柳井さんは、口八丁手八丁で人を引きつけるのが苦手なんでしょう。自分の信念を愚直に押し通さないと気が済まないタイプでしょうね。