雑誌
買うべきもの、売るべきものを間違うな「ドル建て預金」「金」「国債」ほか、儲けたいならこうすべし!
2015年まるごと完全予測 景気・株・円安・会社こう動く! その4

いまからでも間に合う

「昨年9月以降、円安傾向が非常にはっきりしてきました。政府と日銀が一体となって円安政策を行った結果で、この傾向は今年も続きそうです」

こう予想するのはマーケットストラテジストの山本雅文氏だ。現在進行しているのは単なる円安ドル高ではなく、世界の他の通貨と比べてもドルが突出して強くなるドル独歩高だ。利上げ失敗のリスクさえ乗り切れば、アメリカが世界経済を牽引する傾向は一層強まる。

日本の消費は停滞気味で、暮らしはなかなか良くならない。だが'15年の大きな潮流を見誤らなければ、儲けるチャンスは世界に広がっている。為替、海外市場、投資信託、不動産、国債といった各分野のスペシャリストたちに、買っていい金融商品、買ってはいけない金融商品を聞いた。

前出の山本氏が続ける。

「今年もアメリカ経済は他国と比べて好調を維持するでしょう。従って、今後もドルの上昇傾向は変わりません。IMF(国際通貨基金)なども来年の世界景気は加速するという予測を立てています。それを主導するのは間違いなくアメリカです。一方で、日本は年末の衆院選でアベノミクスが国民の信任を受けたので、金融緩和・円安政策を取り続けます。その意味で、円を売って米ドル建ての資産を持っていれば、それだけで為替差益を得ることができるでしょう」

大和証券投資戦略部チーフストラテジストの高橋卓也氏は、「為替の1ドル=125円は充分考えられるレベル。年末にかけて130円まで円安が進行してもおかしくはない」と予想している。

ドル高の恩恵を享受するために最もシンプルな方法は外貨預金や外貨MMFだろう。仮に1ドル=120円で100万円分を外貨預金にして、130円になってから売れば、約8万円の為替益が出る。1ドル=100円の時にドルを買っていたとしたら30万円もの儲けになる。外貨預金のない人は、いまからでも遅くないだろうし、外貨を持っている人はまだまだ円に両替しないほうがいいだろう。

その他の国の為替はどうか。

「ドル以外ですと高金利の新興国通貨に目を向けてもいいかもしれません。具体的にはブラジル・レアルとトルコ・リラが有力です。両国とも金利が非常に高く、翌日物金利で11%くらいあります。為替差益は大きくないと思いますが、円に対して大きく下落する可能性も低いので金利収入を狙って投資する意味はあるでしょう」(前出の山本氏)

レアルやリラというとなかなかハードルが高いというイメージがあるが、投資信託を買うという方法もある。また世界銀行や比較的格付けの高い海外の金融機関がブラジル・レアル建てやトルコ・リラ建ての債券(売出債)を発行しているので、そのような商品を通じて新興国の為替に投資することができる。