雑誌
「株価2万円超え」の次の次まで読み通す 株はグニャグニャ上がる、そして6月に大変なことが起きる!
2015年まるごと完全予測 景気・株・円安・会社こう動く! その2

もうバブっている

「市場は卵の殻のように壊れやすくなっている」

「投資家のリスクテイクが度を超えている」

昨年末、米財務省金融調査局が公表した年次報告書はこう書いた。世界中の株式市場で膨張を続ける「バブル」に警告の鐘を鳴らした形だ。

今年の日本株相場を考える際にまず押さえておかなければいけないポイントは、この報告書にヒントがある。つまり、日本株はすでにバブル状態にあるが、今年はさらに一層バブル度が増していきそうなのだ。

というのも、すでに日本株は世界的にも歴史的にも類例のない中央銀行による「買い」が株価を支える異次元状態に突入。投資家たちは日本の実体経済は悪いことをわかっていながら、「国策に逆らうな」という相場の格言に従って日本株買いに走らざるを得なくなっている。

これに加えて、今年はわれらの年金マネーも株式市場に動員される。約130兆円という巨額マネーを運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が、これまで日本国債で運用していたカネを日本株投資に本格的に切り替えるため、国策に乗る投資家がさらに日本買いを進めざるを得なくなる。つまり、異常な株高が一層進展するのだ。

'15年の日経平均株価予測に「2万円」や「2万円超え」が並ぶのにはこうした背景があるのだが、ここで相場を見る際の2つ目のポイントが浮上してくる。株価は上がるが、それはバブルという作られた相場なので、少しのショックでも大きく揺らぐ不安定なものになるということだ。

世界のマーケットを見渡すと今年は株式市場に衝撃を与えるリスクイベントがごろごろ転がっている。そのため、今年の相場は、「リスクイベントが起きて株価はガクンと下落」→「日銀や年金のマネーが買い支えて再び株価は上昇」→「再びリスクイベントが起きて株価が下落」……といった風に、乱高下を繰り返しながら「2万円超え」を目指す動きとなりそうなのだ。

3つ目に押さえておかなければいけないのは、詳細は後述するが、そんなグニャグニャ上がる相場もいつまで続くかわからないということ。「6月」にあるともいう今年最大のリスクイベントが最悪の形で火を噴けば、最もバブっている日本市場こそが、世界中で最大の打撃を受けることになる。一部の市場関係者はすでに、そんな警戒モードに入っているのだ。

以上を踏まえたうえで、より具体的な株価の動きを、順を追って見ていこう。

1月と3月にも注意!

実は1月からして、リスクイベントが目白押し。「まずはヘッジファンドの年初売りに気を付けろ」とマーケットバンク代表の岡山憲史氏は言う。