レッドソックスの「スクーパーボウル」に学んだ、
「楽しい」から始まる社会貢献

2014年、「野球で、人を救おう。」をスローガンに、プロ野球選手・ファン参加型の社会貢献活動を展開する「NPO法人ベー スボール・レジェンド・ファウンデーション(BLF)」が発足。社会事業がまだ発展途上にある日本において、はたしてスポーツの力は世の中を変えることができるのか? スポーツ界のさまざまな社会貢献活動の事例を紹介しながら、同団体の挑戦と奮闘を代表である著者が綴ります。

前回は、プロ野球選手やOBのみなさんに無理のない形で参加してもらうこと、支援するのは野球と関係ない一般市民で、かつ子どもや若者を意識したものであることなど、ベースボール・レジェンド・ファウンデーションの基本的な方針についてお話しました。

当団体には、もう一つ大切な方針があります。それは、私がアメリカで見てきた“参加して楽しいチャリティー”です。前回「アメリカ式をそのまま持ってきても、日本では受け入れられない」と書きましたが、これだけはアメリカ式を大いに真似したいと考えています。

“参加して楽しいチャリティー”とは

「スクーパーボウル」はレッドソックスの選手の妻たちによってサポートされている ©BOSTON RED SOX

メジャーリーグのボストン・レッドソックスが実施している慈善活動の中に、「スクーパーボウル」というイベントがあります。

このイベントでは、ボストン市内のアイスクリーム屋さんがシティホールに大集結します。参加者は入場料5ドルを払えば、アイスクリーム食べ放題。そして、その収益は前回紹介した「ジミー・ファンド」という小児ガン基金に寄付されます。ちなみに、アイスクリームをすくってカップに入れるのは、選手の奥さんやガールフレンドたちです。

このイベントには多くの子どもが参加しますが、子どもたち全員がチャリティーの趣旨を理解しているかどうかはわかりません。しかし、その理解は二の次でいいのです。とにかく、多くの来場者が集まり、子どもたちが楽しんでくれること、その結果としてたくさんの寄付が集まることが重要なのです。