日本や米国では味わえない、英国オックスブリッジでMBAを学ぶ魅力とは?

「日本人、オックスブリッジに挑む」MBA編

2015年01月13日(火) オックスブリッジ100人委員会
Cambridge MBA校舎の正門(正式名称は、Cambridge Judge Business School)。美しいオックスブリッジの街で世界各国からのクラスメイトと過ごす1年間は一生で忘れられない時間となる。
皆川 朋子
ケンブリッジ大学院修士(MBA)卒業

東京大学工学系研究科修士課程卒。日本IBMで事業戦略・営業改革等のコンサルティングに従事後、経営陣のEA(役員補佐)として事業戦略にも携わる。2009年よりケンブリッジ大学院経営学修士(MBA)留学、帰国後は新規事業・海外進出専門の戦略コンサルティング会社にて、日本企業の海外事業展開の欧米アジア世界各国での支援を行う。NPO法人「二枚目の名刺」にて社会人のプロボノ・社会活動の普及・啓蒙にも従事。
小松崎 梨沙
オックスフォード大学院修士(MBA)卒業

慶應義塾大学法学部卒。総合商社にて発展途上国のインフラ開発に従事、うち2年はトルコ駐在。経済開発に根ざしたビジネスを極めるため、ソーシャルビジネスに強みのあるオックスフォード大学にてMBA取得。在学中はウガンダの起業家育成支援、マイクロファイナンス事業などに携わる。現在は国連開発計画(UNDP)イスタンブール事務所にてアジア・中東・アフリカの貧困層向けビジネスモデルの事業性分析を担当。

オックスブリッジのMBAとは

MBAとは経営学修士(Master of Business Administration)の略で、数年の実務経験を持つ社会人がビジネスの仕組み・経営を体系的なアプローチとして学ぶことを目的とする。もともとMBAの発祥は19世紀末の米国だが、近年は欧州のMBAも知名度・人気度が高くなっている。とは言え、CambridgeとOxfordがMBAプログラムを設立したのは1990年代に入ってから、800年以上の歴史をもつオックスブリッジの教育システムと比べるとまだまだ若い学問分野と言える。日本でもMBAトップスクールと言えばハーバード、スタンフォードやコロンビアといった米国の大学の知名度が高く、米国MBAホルダーが圧倒的に多いのが現状である。

では、オックスブリッジでのMBAは何が違うのか? 英国の伝統的なMBAを選ぶ魅力とは?

MBAにおける学校選択は、一人ひとりの目的やキャリアの方向性、プログラムの方針・内容・立地など様々な要素を検討することになる。その際、MBAプログラムの主旨や個性を理解した上で、自身のキャリアの方向性とどう紐付けられるかは、出願者にとって重要な観点となる。本稿では、オックスブリッジMBAの受験システムに簡単に触れると同時に、オックスブリッジMBAならではの特徴・攻略方法をお伝えする。

MBA受験で必要となる試験・応募書類など

一般的にMBA受験では学校主催の筆記試験はなく、語学能力を含む以下の複数の観点から総合的に判断される。Cambridge、Oxford各々で各要素の基準や評価方法は異なる部分もあるが、共通項目を中心に記載する。※IELTS / TOEFL、GPA等の出願基準については年々変更されるため、最新情報については別途確認いただきたい。

●IELTS / TOEFL: 英語圏以外の出身の出願者がクリアすべき英語の能力を測る試験。近年、Cambridge、Oxfordともに出願の基準とする最低点を引き上げ(IELTS 7.5点/9.0点、TOEFL 110点/120点)、「英語でのコミュニケーション能力」を重視する傾向にある。

●GMAT: MBAでビジネスを学ぶために必要な分析思考力、言語能力(英語)、数学的能力を測る試験。受験中の正答率に応じて出題内容の難易度が変わり、かつ受験回数制限のある手強い試験で、オックスブリッジMBAでは入学者の平均点が800点中680-700点程度。

●大学での成績(GPA): 出身大学(学部・修士)での成績を提出する。

●エッセイ: MBAプログラムに対する志望動機・自己アピールを記載するもので出願において主要な評価対象となる。なぜMBAを志望するのか?(Why MBA?)に加え、なぜオックスブリッジMBAか?(Why Cambridge / Oxford?)、自身のキャリアにどう紐付けるか?、どうMBAに貢献できるか?、過去の実績等について、この書類を基に学校側は出願者が期待するレベルに見合うか、出願者の参加によりクラスでの学びが深まるか等を判断する。

●履歴書・経歴書(CV / Resume): 過去の教育・キャリアにおける経歴を記載。リーダーシップの経験・成功事例については重要な評価対象となる。

●推薦状(Letter of Reference) : 一般的に出願者をよく知る上司、同僚などに依頼し、エッセイを補強・支持する内容(実績、人柄など)のエビデンスとして提示する。

●面接(Interview): 大学の採用担当者、教授、キャリアコンサルタント等と面接の上、上記エッセイと同様に出願者の動機、能力、人格、プログラムとの相性等が総合的に判断される。現地での面接、電話/Skypeインタビュー、出願者自国での面接などの場合がある。




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