[ボクシング]
近藤隆夫「2015年、井上vs.井岡、内山vs.三浦、山中vs.亀田和が観たい」

勇気を振り絞った天笠の健闘

井上は絶対王者のオマール・ナルバエスから4度ダウンを奪い、2RKO。世界中のボクシングファンを驚かせた。

 昨年末に行われたボクシング、総合格闘技は好勝負の連続だった。
 まずは12月30日の東京体育館。八重樫東(大橋)の敗北は残念。村田諒太(帝拳)のファイト内容は、いまひとつ物足らぬものだったが、井上尚弥(大橋)の成長ぶりには驚かされた。

 そして大晦日。この日はどこへ行くべきか迷った末に、向かった先は両国国技館。やはり、石井慧とミルコ・クロコップ(クロアチア)のリマッチは見逃したくない。ミルコは全盛期を過ぎ、動き、反応の鈍さが目につくものの、ここ一番での勝負強さは健在だ。ハイキックからのパンチの追撃で石井に完勝。日本人であり、勝利を期待された石井が完敗したにもかかわらず、場内は感動に包まれていた。

 帰宅後、録画しておいたボクシング中継を年明け早朝まで観続ける。

 内山高志(ワタナベ)が9ラウンドTKOで王座V9。河野公平(ワタナベ)のドロー防衛。田口良一(ワタナベ)は殊勲の世界奪取。高山勝成(仲里)は4団体の王座を制覇し、ノンタイトル戦ながら井岡一翔(井岡)もKO勝ち、3階級制覇への歩を進めた。

 そして、やはり最も気になっていたのは、キューバが誇るスーパースター、リジェルモ・リゴンドーに天笠尚(山上)が挑んだ、WBA・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチだ。体格的には挑戦者の天笠が勝る。しかし、実績、実力においては王者リゴンドーが一枚も二枚も三枚も上だ。果たして天笠は、どう闘うのか?

 序盤からリゴンドーが試合をリード。そんな中、7ラウンドに天笠がパンチをクリーンヒットさせ、なんとリゴンドーから2度のダウンを奪う。テレビ画面を観ながら、思わず身を乗り出して立ち上がりそうになった。よく天笠は勇気を絞り出して、拳を振ったと思う。だが、それほど大きなダメージを与えたようには見えなかった。