住みたい街2015
2015年01月08日(木)

【沿線革命010】
銀座-晴海のBRT計画の需要予測に問題あり!

阿部等(交通コンサルタント)

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銀座-晴海のBRT計画

【沿線革命009】にて、中央区のBRT・LRT計画の検討の経緯を紹介した。

BRTとはBus Rapid Transitの略で、高速バス輸送システムと称される。専用レーン・優先信号・連接バス等により低コストに軌道交通並みの利便性を実現する交通システムだ。

LRTとはLight Rail Transitの略で、次世代型路面電車と称される。専用軌道・優先信号等により地下鉄よりはるかに低コストに高い利便性を実現する交通システムだ。

2013(平成25)年5月策定『基幹的交通システム導入の基本的考え方』(以下、『考え方』と言う)にて、銀座と晴海を結ぶ3ルート案とともに、2016(平成28)年度までにBRT、2021(平成33)年度以降にLRTを運行開始するとの構想が示された。

中央区が設定した導入ルートの3案(2013.5『基幹的交通システム導入の基本的考え方』より)
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中央区長の積極的な発言

『考え方』が策定された直後の中央区の6月議会において、矢田美英区長は以下のように答弁した。(中央区議会HPより抜粋)

・晴海や勝どき・豊海などの交通不便地域の解消や、勝どき・晴海地区の人口増加に伴う交通需要への対応が喫緊の課題
・交通インフラの整備・改善は、オリンピック招致の結果にかかわらず、確実に実施する必要がある
・先行的に導入するBRTの平成28年度の運行開始に向け、今年度は関係者と協議

さらに、9月8日に2020年東京五輪の招致が決定した直後の9月議会において、以下のように答弁した。

・大会後、晴海の選手村の住宅への転用による交通需要の増加が見込まれ、基幹的交通システムの必要性がさらに高まる
・オリンピック・パラリンピックの開催決定は、基幹的交通システム導入の後押しになる
・国や都などと積極的に協議を進め、晴海地区等の交通改善に資するBRTの導入を図っていく

中央区長は湾岸部の公共交通の充実に向けた決意と具体的な取り組み方針を発言した。区議会の関係委員会でもBRTは繰り返し話題となり、関係者の期待も高まっている。今後に向けおおいに期待する。

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