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全349社、すべて実名! 10年後「大きくなっている会社」「小さくなっている会社」 トヨタ 三菱商事 みずほ銀行 野村證券 日本生命 朝日新聞ほか 働く人も、株をやる人も、就活生も必読 

強いのはデンソー、ファナック、JR東日本。キッコーマン、良品計画、オリンパスも好評価。東芝と日立は差が明確に。死滅しそうな業界はどこか—。たった10年で、「業界地図」は様変わりする。

グーグルがトヨタのライバル

「多くの日本人経営者は、未来を予測するのは不可能だと訳知り顔で語り、目先のことばかりに執着した経営を行っています。しかし、先を見通せないというのは言い訳でしかない。世界のトップ企業では、経営陣が生き残りのために必死で未来のシナリオ分析に力を注いでいるのが実情です。

これからはあらゆる業界が劇的な変化に襲われる。いますぐにでも先に向けて一歩を踏み出さなければ、多くの日本企業が小さく萎んでいく悪夢の道を辿っていきます。名の知れた巨大企業でさえ、漫然と時を過ごしていては、10年後に生き残っていることはできないでしょう」(百年コンサルティング代表の鈴木貴博氏)

そんな過激な時代はもう幕開けしている。

名門ユニチカが経営不振からメガバンクに金融支援を要請し、『アイスノン』などで知られた白元は事実上破綻、代ゼミは予備校の大幅縮小に追い込まれ、あのダイエーの名前が店舗から消えることが決まった—。'14年に繰り広げられた企業劇場から学べる教訓はまさしく、先を読めない会社はいとも簡単に市場から退場勧告を突きつけられるという現実であった。

後述するように、ここから10年間、日本企業はこれまで経験したことのないような変化に襲撃される。しかもその変化は急激かつ急速に、旧来の競争のルールを一変させていく。手をこまねいていればひとたまりもない「即死時代」がやってくるのだ。

一体これから何が起きるのか、生き残れる会社はどこなのか。本誌は経済・企業に精通するプロ8人にこれから10年間の業界予測を行ってもらった。同時に、日本の有力企業349社の中から、「10年後に大きくなっていると思う会社」「現状維持はできているだろうと思う会社」を選び、それぞれに◎、○をつけてもらった。言い換えれば、無印は「10年後に小さくなっている会社」ともいえる(結果をまとめたのが次ページからの表)。

まず多くの識者が指摘したのが、自動車業界における革命的変化と、それがほかの産業に与えるインパクトの巨大さである。

順を追って見ると、「まず今後数年で起きるのは、水素カーに代表される燃料電池車の急速な普及です。各国のメーカーがこの分野で開発を競っている中で、先行しているのがトヨタ。'14年に『MIRAI』で世界初の一般発売に踏み切った勢いそのままに、トヨタが世界的な需要を先取り、大きく膨らんでいく」(セゾン投信代表の中野晴啓氏)。